イーサリアムの主要ステーキングプロトコルであるLidoのネイティブトークンLDOが、本日の上昇率上位銘柄として浮上した。過去24時間で7%上昇し、取引活動が活発化している。オンチェーンデータとチャート分析は上昇トレンドを後押ししており、近い将来の持続的な上昇を示唆する。ただし、警戒も必要だ。
トレーダーがLDOに再注力
LDOトークンに関連する先物の未決済建玉は、過去1日で価格とともに増加し、資金流入の拡大と強気のポジション形成を反映している。Coinglassによれば、現在は2億1,000万ドルで、過去24時間で5%増加した。
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未決済建玉は、まだ決済されていない先物・オプション契約の総数を追跡する。資産価格と同時に上昇する局面では、新規資金の流入や新規ポジションの積み上がりを示す。
このトレンドは、買い手がさらなる上昇を見込んで新たな資本を投入していることを示唆する。動きが続けば、トークンの下支えとなり、上昇を一段と強める可能性がある。
加えて日足チャートでは、LDOのエルダー・レイ指数が9月21日以来初めてゼロラインを上抜け、プラス圏に転じた。
エルダー・レイ指数は、強気の力(買い手)と弱気の力(売り手)の差を用いて、市場の買い圧力・売り圧力のバランスを測る。ゼロ上は強気優勢、ゼロ下は弱気優勢を示す。
LDOで指数が再びプラスに戻ったことは、モメンタムの転換を示す。9日間の売り優勢を経て、買い手が主導権を回復し、価格を押し上げている可能性が高い。
SponsoredLDOの上昇に現実の壁
一方、ネットワーク指標には懸念材料もある。Lidoのステーキング活動は減速しており、市場シェアは23.4%と3年ぶりの低水準にある。
減少の背景には、直近のイーサリアムのさえない価格推移があり、資産をステーキング契約にロックする意欲を冷やしている面がある。
市場全体の活動が抑制されたままであれば、この弱さは続き、LidoでのETHステーキング量がさらに減る可能性がある。ネットワーク活動の縮小は、短期的にLDOの上昇余地を限定しかねない。
LDO強気派が大きく賭けるも、Lidoの基礎は慎重を促す
現在の買い圧力が続く場合、トークンは上昇を継続し、1.24ドルの抵抗を突破する可能性がある。ブレイクが確定すれば、1.41ドルへの上伸に道が開ける。
もっとも、Lidoのステーキング活動に持ち直しが見られない場合は、投資家心理が冷え、上昇が早期に失速するリスクがある。その際は、1.22ドル割れへの反落も想定される。