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日経平均最高値更新も暗号資産関連株は下落

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著者:
Shigeki Mori

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編集:
Shigeki Mori

29日 9月 2025年 17:31 JST
Trusted-確かな情報源
  • 売れるネット広告社は、デジタル資産回収サービスに特化したビットコイン子会社を計画している。
  • 日経225はAIと半導体株の上昇により一時4万5,000を超えた。
  • 投資家が明確な技術テーマを好んだため、会社の株価は11.7%下落した。
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ウレルネットアドグループの株価は火曜日に下落した。同社がビットコイン特化子会社の設立計画を発表したにもかかわらずである。一方で日経平均株価(Nikkei 225)は同日、一時45000円を突破。過去最高値を更新する展開となった。

米テクノロジー株の前日上昇を受け、国内AI・半導体関連銘柄に買いが集中した。ただし投資家は暗号資産事業の短期収益性に慎重な見方を示している。新規事業展開への期待と不安が交錯する市場心理が浮き彫りになった。

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デジタル資産回収子会社、12月設立予定

東京に拠点を置くウレルネットアドグループ(TSE:9235)は、2025年12月にビットコインセイバー株式会社を設立する予定。業務は同月に開始される見込み。子会社はデジタル資産の回復に特化し、個人や企業が失われたまたはアクセスできない暗号資産ウォレットやその他のブロックチェーンベースの資産へのアクセスを取り戻す手助けを行う。

同社は、上場企業がビットコインやその他のデジタル資産の回復と保護サービスを提供するのは日本で初めてだと述べた。

ビットコインセイバーは24時間365日のオンラインサポートを提供し、回復が成功した場合にのみ手数料を請求する予定で、成功時には40%の手数料を取る。サービスは、失われたパスワードや秘密鍵に関するケース、ビジネス関連のデジタル資産の回復、相続や企業継承のためのデジタル資産の移転を扱うことが期待されている。

ウレルネットアドによれば、世界中で約370万ビットコインが鍵やパスワードの紛失によりアクセス不能になっていると推定されている。同社はデジタル資産回復サービスの需要増加に対応する意向。市場が発展するにつれ、多言語サポートやAIベースのツール、海外展開を導入する可能性がある。

日経平均、テック株上昇で4万5000超え

9月16日、東京市場全体が米国のテクノロジー株の強い夜間パフォーマンスに支えられて上昇した。AIや半導体株の買いがNikkei 225を初めて4万5000以上に一時的に押し上げた。指数は44,902.27で取引を終え、134.15ポイント、または0.30%上昇した。

Nikkei 225チャート 出典:Yahoo Finance

ウレルネットアドの株価は子会社発表後に一時上昇したが、最終的には前日比156円(-11.7%)下落し、1,229円で取引を終えた。アナリストは、投資家がAIや半導体といったテクノロジーのテーマに注目していると指摘。この文脈で、ウレルネットアドの暗号資産事業は即時の触媒を欠いており、利益確定と短期的な収益見通しの再評価を促した。

ウレルネットアドの新たなビットコイン特化事業発表後の急落とは対照的に、他の日本上場の暗号資産株は小幅な上昇を示した。取引所運営のセレス(3696)は4.84%上昇し、ビットコインを保有するメタプラネット(3350)は1.69%上昇。企業固有の動向により、イオレ(2334)は16.10%上昇し、SBIホールディングス(8473)は1.30%上昇した。アナリストは、デジタル資産への関心が高まっているものの、日本の暗号資産関連株はテクノロジーセクターで見られるような広範な買いをまだ引き付けていないと指摘した。

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