環境フレンドリーホールディングス(HD)は28日、太陽光発電所の稼働間に生じる余剰電力を活用して、ビットコインのマイニングを行う新事業「Green Coin Mining(グリーンコイン・マイニング)」を発表した。再生可能エネルギーと暗号資産(仮想通貨)を融合させた持続可能なビジネスモデルを打ち出す。
同プロジェクトは、環境フレンドリーHD傘下のEFインベストメントおよびエナジープロダクトの2社が共同で手がける。太陽光由来の余剰電力を蓄電池(BESS)に蓄え、電力需要が低い時間帯にビットコイン採掘を行う専用施設の構築を進めている。
従来、膨大な電力を要するビットコイン採掘は環境負荷が高いとされてきたが、同社の取り組みは、クリーンエネルギーによる低炭素型の採掘モデルを提示するもの。
Sponsoredペロブスカイト太陽電池の活用も視野に
今後は、次世代高効率太陽電池として注目される「ペロブスカイト太陽電池」の導入も計画している。同電池は製造コストが低く、柔軟性や軽量性にも優れることから、再エネ分野における技術革新の一翼を担う存在とされている。
また、再生可能エネルギーおよび暗号資産関連のソリューションを展示する専用ショールームを東京都内に開設する予定で、事業の可視化とビジネス拡大を図る。
アジア市場に照準、再エネ×Web3のモデル構築へ
アジア地域では、再生可能エネルギーとブロックチェーン技術の融合が加速しており、環境フレンドリーHDの取り組みは、脱炭素とデジタル化を両立する先進的モデルとして注目される可能性がある。同社は今後も、環境配慮型のWeb3インフラ構築を進め、国内外での展開を視野に入れる。