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AGI(汎用人工知能)とは? AIとの違いやメリット・デメリットを知ろう

14 mins

ヘッドライン

  • GIは、人間と同じように、あらゆる知的作業をこなすことができる人工知能(AI)のことを指し、人間の知能を超える能力を持つとして期待されている
  • 従来のAIと比較すると、汎用性、学習能力において圧倒的に優れていおり、AGIは社会に大きな変化をもたらす
  • 経済格差の拡大、制御不能などのリスクも存在するが、積極的に順応していくことが大切

現在、人工知能技術が急速に発展しており、AGIの概念が注目を集めています。AGI(汎用人工知能)とは、人間の知能に近い汎用的な知能を目指す技術です。GoogleやOpenAIなどの大手テック企業が巨額の投資を行っており、ソフトバンクグループの孫会長もAGIについて言及し、AGI発展の危機感について演説しました。AGIは、人間のように学習し、様々なタスクをこなせる人工知能であり、社会に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。

そこで本記事では、AGIの基礎概要や、AIとの違いやメリット・デメリットについて解説します。AGIやAIに興味がある人は、ぜひ最後までご覧ください。

AGI(汎用人工知能)とは?

AGIとは「Artificial General Intelligence」の略で、日本語では「汎用人工知能」と訳される技術です。AGIは、人間と同じように、あらゆる知的作業をこなすことができる人工知能(AI)のことを指し、人間の知能を完全に再現するだけでなく、それを超える能力を持つとして期待されています。

従来のAIは、特定のタスクに特化して開発された「弱いAI」と呼ばれるもの。例えば、画像認識、音声認識、翻訳など、それぞれ異なる分野に特化したAIが存在する一方、AGIはこれらのタスクを超えて「人間と同じように様々な状況を理解し、適切な行動を取ることができる」のが特徴です。

今後10年で「AGI分野」が加速度的に成長することが予想され、AGIの実現は「AI研究の最終目標」とも言われています。AGIが実現すれば、様々な分野で変革が起こると期待されており、リスクもありつつも、その開発が世界中で行われているのが現状です。

AGIの特徴

AGIは、以下の3つの特徴を持つと言われています。

  • 汎用性:AGIは特定のタスクに限定されず、多様な知的作業を行うことが可能。現在のAIシステムは通常、1つまたは数少ないタスクに特化しており、例えば画像認識や言語翻訳などに対応している一方、AGIは人間のように柔軟性を持つ
  • 自己学習:現代の機械学習アルゴリズムはデータベース内の提供されたデータに基づき、学ぶ場合がありますが、AGIは自発的に新たな情報を取得し、それを活用して成長することが想定されている
  • 推論・判断:人間は部分的な情報から意味を引き出し、結果を正当化する能力を持っていますが、現在のAIシステムは明示的な指示や十分なデータが必要。AGIは不完全な情報からも推論を行い、人間のように抽象的な概念を利用して問題を解決することが期待されている

AGI(汎用人工知能)とAIとの違い

座っている会計士の女性

人工知能 (AI) は、私たちの生活に不可欠なものとなり、医療診断から自動運転車まで、様々な分野で活躍していますが、AI の進化は止まることなく、より汎用性の高い人工知能、AGIが注目されています。AGI と AI は、同じ人工知能でありながら、以下の5つの点において明確な違いがあるといえるでしょう。

1. 知能の汎用性

AI は画像認識や翻訳など特定のタスクに特化して設計されており、そのタスク以外には対応できまない一方、AGI は人間のように幅広いタスクをこなすことができる。新しい知識を学習し、複雑な問題を解決し、創造的なアイデアを生み出すことが可能

2. 学習能力

AI は、与えられたデータから学習し、特定のタスクにおける精度を向上させることができる。しかし、AGI は自ら学習し、知識や能力を拡張し続けることができ、過去の経験を活かし、より良い結果を出すだけでなく、新しい知識やスキルを習得することができる

3. 推論・判断能力

AI は、与えられたルールに基づいて判断を下しますが、AGI は不完全な情報からでも論理的に推論し、適切な判断を下すことができ、最適な選択肢を選ぶことも可能になる

4. 意識・感情

現在の AI は意識や感情を持っていないが、AGI は将来的には意識や感情を持つようになる可能性もあり、将来的には人間とコミュニケーションをとり、協働することも考えられる

5. 実現可能性

AI はすでに様々な分野で実用化されています。一方、AGI はまだ研究開発段階であり、実現には時間がかかります。しかしOpen AIの開発や、今後の技術進歩とともに、AGI の実現が近づきつつある

AGI(汎用人工知能)のメリット

キャスパー・ラボ IBM, ジェネレーティブAI

AGI(汎用人工知能)のメリット3つについて解説します。

  • 労働力不足の解消
  • 生産性の向上
  • 生活の質の向上

AGI(汎用人工知能)のメリット①:労働力不足の解消

高齢化や人口減少の影響で、労働人口が減少している一方、必要な労働力は増加しています。しかしAGIを活用することで、この労働力不足を解消する強力な手段として期待されています。

  • 単純作業の完全自動化
  • 専門職の高度化
  • 新たな雇用創出

従来のAIは特定のタスクに特化していましたが、AGIは人間のように幅広いタスクをこなすことができます。単純作業から高度な専門職まで、人間の労働力を代替し、労働力不足を解消することが期待できるはずです。

AGI(汎用人工知能)のメリット②:生産性の向上

AGIは、人間の能力を遥かに超える速度で情報処理を行い、問題解決することができ、結果として、人間の生産性を飛躍的に向上させることが期待できるとされています。

従来のAIは特定の「タスクの効率化」に貢献していましたが、AGIはあらゆる分野で業務効率化を実現することが可能。「データ分析、意思決定、作業の自動化」など、あらゆる場面でAGIが人間の仕事をサポートし、生産性を向上させると期待されています。

AGI(汎用人工知能)のメリット③:生活の質の向上

AGIは「医療、教育、介護」などの分野で、人間では提供できないような高度なサービスを提供すると期待されています。例えば、医療診断、自動運転技術、パーソナライズされたサービスなど、生活の質を向上させる可能性を秘めており、分野はさまざまです。

医療分野では、AGIは「病気の診断」をより精度の高いものにし、教育分野では、AGIが「個々の能力や学習進度に合わせた教育」を提供することもできます。学習効果を最大化することで、これまでになかった教育サービスの展開も期待されています。

AGI(汎用人工知能)のデメリット

AGIのデメリット・リスクについて解説します。

  • 制御不能リスク
  • 経済格差のリスク

AGI(汎用人工知能)のデメリット①:制御不能リスク

AGIの制御不能リスクは、AGI開発における最も重要な課題の1つです。AGIは、人間よりもはるかに優れた知能と能力を持つ可能性があるため、AGIが人間を脅威と見なしたり、人間の価値観と衝突する場合も考えられます。今後10年でAGIが大きく進化する事で、人間の安全に影響を与える可能性もあり、現在これらのリスクを管理するための規制や議論が世界各国で進んでいます。

AGIは、人間にとって最適な結果をもたらすように設計されていても、意図しない結果を生み出す可能性があるため、需要な議題テーマになることは間違いないでしょう。

AGI(汎用人工知能)のデメリット②:経済格差のリスク

AGIは、多くの仕事を代替する可能性があり、失業率の増加や経済格差の拡大につながる可能性があります。AGIによって多くの仕事が自動化され、多くの人が職を失う可能性があり、また、 AGIの恩恵を受けられる人とそうでない人の間で「経済格差」が拡大する可能性があり、問題は極めて深刻といえます。

これらのリスクに対処するためには「社会保障制度の充実」や「新しい雇用機会」への取り組みが必要となり、民間企業や国が一体となって、上記課題に取り組む必要があるでしょう。

まとめ:AGIの進化に逆らわずに、順応していくことが大切

本記事では、AGI(汎用人工知能)の概念、AIとの違い、そしてメリットとデメリットについて解説しました。AGIは、人間のように幅広いタスクを学習し、実行できる人工知能。従来のAIと比較すると、汎用性、学習能力において圧倒的に優れていおり、AGIの実現は、社会に大きな変革をもたらす可能性があります。

一方、経済格差の拡大、制御不能などのリスクも存在します。しかし、AGIの進化は止められないため、変化に抵抗することではなく、積極的に順応していくことが大切です。リスクを考慮しつつも、AGIを積極的に活用していきましょう。

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Ikkan Kawade
2020年よりBTC投資をはじめる。同時に、暗号資産ブログとSNSの運用を開始。DeFiでの資産運用・Play to Earnゲーム・国内NFTへの投資も積極的に行う。メタバースに深い関心があり、「メタバースへの移住」が目標。
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