ビットコインは現在、世界で最も有名な暗号通貨であり、その価格は長期的観点から言えば現在のところ、年々上昇しています。ビットコインが注目されている理由の1つに、その半減期があります。半減期とは、ビットコインのマイニング報酬が半分になるタイミングです。半減期は、2012年、2016年、2020年と4年に一度訪れており、ビットコイン価格に大きな影響を与えているとされています。
そこで本記事では、ビットコイン半減期の仕組みや、過去の半減期とビットコイン価格の関係性について解説します。ビットコインに興味がある人や、半減期について詳しく知りたい人は、ぜひ最後までごらんください。
ビットコイン半減期とは？
ビットコインの半減期とは、ビットコインのマイニング報酬が半分になる時期のことであり、ビットコインの発行量を調整する仕組みです。
半減期は、ビットコインの設計者とされているサトシ・ナカモトが、通貨のインフレーションを抑制する目的で導入しました。ビットコインが誕生した2009年当初は、1ブロックあたりのマイニング報酬は50BTCで、2012年に初めて半減期が起こり、25BTCに減少。その後も2016年に12.5BTC、2020年に6.25BTCと半減しています。
半減期は、ビットコイン価格に大きな影響を与えているとされており、過去の半減期では、半減期直後にビットコイン価格が上昇しています。そのことから次の半減期に向けてのビットコイン価格に大きな注目が集まっています。
なお、ビットコインの誕生と生みの親サトシ・ナカモトの思想については「最初の暗号通貨「ビットコイン」の思想とその始まりとは？」にて詳しく解説しています。
ビットコイン半減期の特徴3つ
ビットコイン半減期によって発生する特徴やその影響について解説します。
- 供給量の上限や発行スケジュールが決められている
- ビットコイン価格に影響する
- マイニング報酬が減少する
ビットコイン半減期の特徴①：供給量の上限や発行スケジュールが決められている
半減期は、ビットコインのプログラムによって決められています。ビットコインの供給量は2,100万枚に設定されており、その上限に達するまでに、21万ブロックごと（約4年ごと）に新規発行枚数が半分になります。この特徴は、従来の基軸通貨（ドルや円など）との根本的な違いの1つであり、政府や中央銀行が通貨の供給をコントロールされないという特性があります。
ビットコイン半減期の特徴②：ビットコイン価格に影響する
ビットコインの半減期は、ビットコインの価格変動に影響を及ぼす可能性があります。歴史的に、半減期の後にはビットコインの価格が上昇する傾向があります。これは、マイナー報酬の減少によってビットコインの供給量が減り、希少性が高まっていると考えられています。しかし、価格はさまざまな要素によって影響を受けるため、ビットコイン半減期だけがその価格を決定するわけではありません。
ビットコイン半減期の特徴③：マイニング報酬が減少する
ビットコインのマイニング報酬が半分になる点も特徴です。マイナーは、ブロックを生成することでマイニング報酬を受け取りますが、半減期によって報酬が減ると、採算が合わなくなるマイナーがマイニングから撤退する可能性があります。その結果、ブロックチェーンを改ざんする攻撃（51%攻撃）が起こりやすくなる可能性もありますが、マイナーの売り圧も低下するため、ビットコイン価格が上昇しやすくなるといった傾向もあります。
ビットコイン報酬の半減と価格推移の関係性
ビットコインのブロック報酬の半減は次のように進行してきました。
- 2009年：初期のブロック報酬は50 BTC
- 2012年：最初の半減が発生し、ブロック報酬は25 BTCに減少
- 2016年：2回目の半減が発生し、ブロック報酬は12.5 BTCに減少
- 2020年：3回目の半減が発生し、ブロック報酬は6.25 BTCに減少
次の半減期は2024年に予定されており、ブロック報酬は3.125 BTCになる予定です。
そして、下記がビットコインの半減期に関するデータチャートです。X軸は年を、Y軸はブロック報酬（BTC）を表しており、各点は半減期を表しています。
また、ビットコインの各年の最高値は下記になります。
- 2009年：0.0008ドル
- 2010年：0.06ドル
- 2011年：31.54ドル
- 2012年：6.22ドル
- 2013年：1,163.29ドル
- 2014年：319.96ドル
- 2015年：458.65ドル
- 2016年：965.16ドル
- 2017年：19,666.08ドル
- 2018年：3,858.62ドル
- 2019年：7,192.44ドル
- 2020年：29,378.24ドル
- 2021年：68,500.09ドル
下記が、ビットコインの半減期と価格推移を示したグラフです。
青い線がブロック報酬（BTC）、赤い線がビットコインの価格（USD）を表しています。半減期が近づくと価格が上昇する傾向が見られ、半減期が終わると価格が下降する傾向があることがグラフからわかります。
つぎのビットコイン半減期は2024年
次回のビットコインの半減期は2024年を予定しており、現在の報酬は6.25ビットコインですが、2024年の半減期後は、マイニング報酬が3.125ビットコインに減少します。過去の半減期の歴史から考察すると、ビットコインの供給量が減少し、希少性が高まるため、価格は上昇トレンドになるとされています。
また、ビットコインと同様にその他のアルトコインなども価格上昇する可能性が高く、次の2024年の半減期は、個人投資家だけでなく、機関投資家からも大きな注目が集まっていると言えるでしょう。
ビットコイン半減期のよくある質問
Q1：ビットコイン半減期は他の暗号通貨にも影響を与えるのでしょうか？
Q2: ビットコイン半減期のタイミングは正確に予測できるのでしょうか？
Q3：ビットコインの半減期はなぜ設けられているのですか？
まとめ：ビットコイン半減期が近づくにつれ、価格も上昇傾向になる
本記事では、ビットコインの半減期について詳しく解説しました。半減期は、ビットコインのマイニング報酬が半分に減るというタイミングを指し、ビットコインシステムの中でプログラムされた機能です。
ビットコイン価格は半減期だけで価格が決まるわけではありませんが、半減期が訪れると価格に大きな影響を及ぼす傾向があり、多くの投資家がこのタイミングに注目しています。今後のビットコインの動向としては、次の半減期を迎える2024年が非常に注目されます。2024年以降のビットコインの動きに注目をしておきましょう。
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