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暗号通貨の取引パターン【図解・基礎編】

19 mins

暗号通貨を取引していると、何回か取引するうちにあるパターンが現れることがあります。一定のパターンがよく起きることもあれば、特殊なパターンが突然現れることもあります。取引を頻繁に行うトレーダーは、暗号通貨のチャートパターンを見て価格トレンドを判別し、購入、売却、保有のタイミングを図っています。価格チャートに現れる取引パターンを詳しく分析することで、価格が予測しやすくなり、取引チャンスを有効に生かせるようになります。

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暗号通貨の取引パターンとは?

チャートパターン:tradingaxe.com

チャートパターンは、上昇トレンドと下降トレンドの間の推移を判別するものです。このパターンでは、一連の高値(highs)または安値(troughs)を結ぶトレンドラインおよび/または曲線を使用して価格の動きがわかります。取引パターンは、トレーダーが相場において、多くの情報に基づいて取引戦略を立てるためのテクニカル分析ツールです。

取引パターンには、通常、反転パターンと継続パターンの2種類があります。しかし、3番目のタイプ-両建てパターン(bilateral pattern)を加える場合もあります。継続パターンは、トレンドとほぼ同じ方向への継続を表わします。反転パターンは、トレンドの反転を示します。

両建てチャートパターンは、当該資産の価格がどちらの方向にも動く可能性を示します。つまり、価格は現在のトレンドに沿って動くか、その逆かのどちらかです。

取引パターンに関する専門用語

暗号通貨の取引を行うには、取引の専門用語を覚えておくことが重要です。取引パターンの理解に必要となる用語が多いからです。

支持と抵抗

抵抗と支持:okx.com

テクニカル分析では、「支持(support)」と「抵抗(resistence)」という2つの基本的な考え方を用います。下降トレンドが需要の増加により一時的に停止するとき、「支持」が起きます。「抵抗」は、供給量の増加により上昇トレンドが一時的に停止したときに起きします。

例えば、ビットコイン価格が一定期間28,200ドルを超えて上昇できない場合(上図)、この部分を「抵抗」と呼びます。また、価格が27,800ドルを下回らない場合、この箇所を「支持」と呼びます。

ブレイクアウト

ブレイクアウト(breakout)は、暗号通貨の価格が抵抗または支持エリアの上または下に移動するときに起きます。つまり、ブレイクアウトは、価格が上下どちらかの方向に傾き始める可能性を示すものです。

強気相場と弱気相場

強気相場は上昇する相場で、弱気相場は下落する相場のことです。チャート上では、強気相場は上昇トレンドライン、弱気相場は下降トレンドラインとして現われます。

山と谷

山と谷:zoefin.com

山(peak)とは相場の最高値、谷(trough)とは相場の最安値のことです。チャート上では、山は丘に似ていて、谷は窪みのように見えます。このように、山と谷は、市場への参入と撤退のタイミングを計る際に非常に有効となります。

必見!暗号通貨の取引パターン

継続パターン

三角持ち合い

三角持ち合いのパターン:Trading View

三角持ち合いは、最もよく使われる暗号通貨の取引パターンです。これは継続パターンですが、トレーダーの多くは両建てパターンともみなしています。このタイプのパターンは、他のパターンよりも頻繁に起きるため、テクニカル分析の人気ツールとなっています。このパターンは数週間から数ヶ月間継続します。

強気の三角持ち合い

強気の三角持ち合いは、抵抗ポイントに沿った水平線と、支持ポイントに平行な上昇トレンドラインを引く強気の継続チャートパターンです。通常、トレンドラインの方向にブレイクアウトが発生し、価格の上昇トレンドを表します。

弱気の三角持ち合い

弱気の三角持ち合いは、水平な支持線と下降する抵抗線を持つ弱気の継続チャートパターンです。したがって、トレンドの中でブレイクダウンが起き、価格の下降トレンドが現れます。

均衡型三角持ち合い

均衡型三角持ち合いは、2本のトレンドラインが互いに交差して形成され、ブレイクアウトが予想されます。このパターンは、明確な方向性を持たない相場で出現します。この場合は上昇、下降トレンドは存在しません。

フラッグ

フラッグのパターン:tradingview.com

フラッグパターンは、2本の平行なトレンドラインがあり、上向き、下向き、横向きに傾いています。平行な支持線と抵抗線の間で上昇トレンドまたは下降トレンドが起きたときに現れます。トレンドが反転する可能性や、現在のトレンドの傾きの変化を示します。

上向きに傾いているフラッグ(旗)は、下降トレンド相場の休止として(ベアフラッグ)、下向きに傾くフラッグは、上昇トレンド相場の中断として現れます(ブルフラッグ)。

ペナント

ペナントのパターン:dailyfx.com

ペナントパターンでは、2本のトレンドライン(下降トレンドラインと上昇トレンドライン)が最終的に1つに収束します。非対称の三角持ち合いに似ていますが、三角持ち合いとは異なり、ペナントは短期的なパターンです。

強気のペナントは、価格が上昇していることを示し、フラッグポール(旗竿)はペナントの左側に現れます。弱気のペナントは、価格が下落していることを示し、ペナントの右側にフラッグポールが形成されます。

カップウィズハンドル

カップウィズハンドルのパターン:Trading View 

カップウィズハンドルのパターンは、トレンドが一旦停止した後、パターンが現われ再開するという継続パターンです。

上昇相場(上図左)では、カップパターンは “U “字型になります。ハンドルがカップの右側で短い引き戻しとして現れます。ハンドルが終了すると、価格は高値を更新し、上昇トレンドに移行するとみられます。

逆に下落相場(上図右)では、カップパターンは “n “形に似ます。ハンドルは、カップの右側で短い揺り戻しとして現れます。ハンドルが完成すると、相場は安値を更新し、下降トレンドに転じると想定されます。

プライスチャネル

プライスチャネルのパターン:Trading View

プライスチャネル(price channel)では、トレーダーは現在の相場トレンドを監視し、売買タイミングのシグナルを見つけられます。プライスチャネルは、高値と安値を2本の平行な上昇線、下降線、または水平線で結んで作られます。平行線は、抵抗(上値)と支持(下値)エリアにあります。

上向きの傾きの継続パターン(上図の下左端)は、強気チャネル(bullish channel)と呼ばれます。価格が上側のチャネルラインを突破すれば、それまでの強気トレンドが継続する可能性が高いです。

下向きの傾きの継続パターン(上図の上右端)は、弱気チャネルと呼ばれます。価格が下側のチャネルラインを突破した場合、それまでの弱気トレンドが続くとみられます。

読者は、OKXなどの取引所でTradingViewのサービスを利用して、暗号通貨のチャートパターンの読み方が学べます。OKXで試してみてください!

反転パターン

ウェッジ

ウェッジのパターン:Trading View

暗号通貨取引におけるウェッジは、継続または反転パターンのシグナルになります。ペナントと同様、2本の収束するトレンドラインがあります。しかし、ウェッジは、両方のトレンドラインが上向きまたは下向きに進んでいるかで判別されます。

強気のウェッジ(全体の角度が下向き)は、上昇トレンドまたは下降トレンドの間のもみあい状態を表します。逆に、弱気のウェッジ(全体の角度が上向き)は、下降トレンドまたは上昇トレンドの間のもみあい状態を指します。

ヘッドアンドショルダー

ヘッドアンドショルダーのパターン:tradingview.com

ヘッドアンドショルダーパターンは、相場の高値や安値で出現する反転パターンです。3つの連続した山(三尊、画像左)または3つの連続した谷(逆三尊、画像右)として示されます。

上昇相場でヘッドアンドショルダーの三尊パターンが出現すると、下降トレンドやトレンドの反転につながる可能性があります。一方、逆三尊のヘッドアンドショルダーを形成する下落相場は、上昇トレンドの反転が起きる可能性が高まります。

ダブルトップ

ダブルトップとダブルボトム:Trading View 

ダブルトップ(上図左)は、相場が支持線または抵抗線を突破するのに2度失敗したエリアを示す反転パターンです。Mの字に似ていますが、最初に抵抗線まで上昇した後、2回目の試みが失敗し、結果的にトレンドが反転するケースが多くみられます。

ダブルボトム

ダブルボトム(上図右)は、Wの字に似ています。これは、価格が支持線を突破できず、さらに再び失敗したエリアを指します。トレンドが反転する場合に多くみられます。

また、トリプルトップやトリプルボトムというものもあります。これらは通常ダブルトップやダブルボトムと同じトレンドを描きます。

ギャップ

ギャップのパターン: Trading View

ギャップ(窓、窓開け)は、線で描かれた従来の暗号通貨取引パターンとは異なります。ギャップは、ニュースやイベントによって買い手や売り手が暗号通貨に殺到し、価格が前日の終値より大幅に上下したときに現れる反転チャートパターンです。

ブレイクアウェイギャップ、ランナウェイギャップ、イグゾースチョンギャップの3つが主なギャップの種類です。ブレイクアウェイギャップはトレンドの初期に、ランナウェイギャップはトレンドの中期に、イグゾースチョンギャップはトレンドの終期に出現します。

暗号通貨の取引パターンは転ばぬ先の杖

暗号通貨の取引におけるロジックは芸術であり、科学でもあります。暗号通貨の取引パターンを適切に使用できれば、専門のトレーダーにもなれます。すべては数字上のゲームと言えます。最も優れたトレーダーでさえ、成功率51%は運が良い方ということです。

しかし、注目すべきは、優れたトレーダーは、暗号通貨のチャートパターンをうまく使って取引戦略を立て、たとえ損失が出てもぶれません。本当に重要なことは、損失に動揺せずに、成功した取引でより多くの利益が得られたかを見ることです。最悪な状況に陥っても、自分の周りで成功しているトレーダーのやり方真似すれば良いのです。多くの取引所では、このような機能をほとんど無料で提供しています。暗号通貨の取引でより確かな成功を収めるために、利用しない手はないと思われます。

よくある質問

暗号通貨のチャートパターンを習得する方法はありますか?

暗号通貨の取引パターンは実際の取引で役に立ちますか?

最も頻繁に使用されている取引パターンを使えば、利益は得られるでしょうか?

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Takashi Higashi
国際広報、海外の先端技術調査、海外企業との提携等をこれまで行ってきました。ここ数年、暗号資産に関心を持ってウオッチしています。
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