仮想現実と拡張現実の技術（VR・AR）が急速に進化し、メタバースという仮想空間が注目を集めています。
メタバースとは、インターネット上に仮想的につくられた、仮想現実（VR）や拡張現実（AR）などの技術を利用して構築された仮想空間のこと。現実世界とは異なる新たなデジタル空間で、その成長によって、メタバース関連企業は株式市場でも注目を浴びています。
今回の記事では、アメリカの株式市場で注目されているメタバース関連企業に焦点を当て、10銘柄をご紹介します。
メタバースに興味のある方、これからメタバースの勉強を始めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
メタバースとは？
メタバースとは、インターネット上につくられた、仮想現実（VR）や拡張現実（AR）などの技術を利用して構築された仮想空間のことを指します。ユーザーは自分のアバターを操作し、他のユーザーと交流したり、ゲームやイベントに参加したり、商品やサービスの利用ができ、「次世代のSNSプラットフォーム」になることが期待されています。
大手テクノロジー企業やSNSプラットフォーム企業が、メタバースへの投資や開発を積極的に進めており、それらの企業に対する注目が集まっています。
メタバース関連のアメリカ株10選
注目されているアメリカのメタバース関連企業10選を紹介します。
- Nvidia
- ROBLOX
- Meta
- Alphabet
- Amazon
- Microsoft
- Apple
- Unity Software
- Epic Games
- Activision Blizzard
メタバース関連株①：Nvidia（エヌビディア）
Nvidiaは、GPU（グラフィックス処理装置）のリーディングカンパニーとして知られており、メタバース分野において重要な役割を果たしています。NvidiaのGPUは、リアルタイムでの高品質なビジュアル処理を可能にし、メタバース内での没入型体験の向上に貢献しており、評価も高いのが特徴。
また、Nvidiaの技術は仮想現実ヘッドセットや拡張現実アプリケーションで広く使用されています。メタバース分野だけでなく、AI関連企業としても期待されいる企業です。
公式サイト：https://www.nvidia.com/en-us/
メタバース関連株②：ROBLOX（ロブロックス）
ROBLOXは、ユーザーが自身のアバターを作成し、仮想空間で自由に活動できるプラットフォームです。ROBLOXがほかのゲーム会社と大きく違う点は、ユーザー自身が「ROBLOX Studio」と呼ばれるツールを使用して、自分自身でゲームや仮想空間を作成することができる点です。
これにより、ユーザーは自身のアイデアや創造力を活かし、独自のメタバース空間を構築することができるため、新たなコンテンツ制作の促進につなっがています。また、ROBLOXは大規模なコミュニティを持っており、コミュニティの活発さと多様性は、ROBLOXがメタバース企業として評価される要素の1つです。
公式サイト：https://corp.roblox.com/ja/
メタバース関連株③：Epic Games（エピックゲームス）
Epic Gamesは、Fortniteという人気ゲームを開発・運営しています。Epic Gamesは、Fortnite内での仮想空間でのコンサートやイベントを開催し、数百万人以上のプレイヤーが同時に参加できるメタバース体験を提供しており、Fortniteが「メタバースの主流」になるとも期待されています。
また、Epic Gamesは「Unreal Engine」というゲーム開発エンジンも提供しており、Unreal Engineは、ゲーム開発において広く使用されている強力なゲームエンジンです。その豊富な機能セットと高度なグラフィックス処理能力により、没入感のあるメタバース体験を実現するための基盤を提供しています。
公式サイト：https://store.epicgames.com/ja/
メタバース関連株④：Meta（メタ）
Metaは、FacebookやInstagramなど、世界的に人気のあるソーシャルメディアプラットフォームを運営しています。Metaは既に数十億人のユーザーベースを持っているため、それら既存のユーザーベースを活用して、大規模なメタバースの形成や社会的なつながりの構築を実現する可能性を持っています。
また、Metaは、メタバースの発展を重要な戦略と位置付けており、積極的な投資を行っています。VRヘッドセット「Oculus」を所有し、そのプラットフォームを通じて仮想空間での体験を提供しています。さらに、Metaは独自のメタバースプラットフォーム「Horizon Workrooms」を開発、仮想空間でのコミュニケーションやミーティングを実現しており、これらの投資と取り組みにより、メタバース領域でのリーダーシップを確立しようとしています。
公式サイト：https://about.meta.com/
メタバース関連株⑤：Alphabet (アルファベット)
AlphabetはGoogleの親会社であり、幅広いインターネット関連サービスを提供しています。Googleは、検索エンジンをメタバースにおける重要なインターフェースと位置づけており、仮想空間での情報検索にも力を入れています。
また、VRやARなどの没入型技術では、Google CardboardやDaydream ViewなどのVRヘッドセットなどを開発。ブロックチェーンや暗号通貨などのWeb3.0分野では、Google CloudがブロックチェーンプラットフォームのFlowやSolanaなどと提携しているため、メタバース企業としての動きに注目が集まっています。
公式サイト：https://abc.xyz/
メタバース関連株⑥：Amazon（アマゾン）
Amazonはメタバースに積極的に投資しており、VRやAR技術を活用したプロジェクトに力を入れています。例えば、Amazonは「Amazon Sumerian」というAR・VRのプラットフォームを開発しており、企業や開発者が自身のメタバースを構築できる環境を整えています。
さらに、Amazonは、メタバースに関連する技術やサービスにも積極的に投資や協業を行っています。NFTやデジタルアート分野で活躍するクリエイターやプラットフォームと協力して、メタバースにおけるデジタルアセットの創出に関わっている点も、注目が集まる理由です。
今後は、仮想空間での買い物や、会議やイベントなど、メタバースにおける様々なサービスを提供していくと予想されます。
公式サイト：https://www.aboutamazon.jp/
メタバース関連株⑦：Microsoft（マイクロソフト）
Microsoftは、メタバース分野ににおいても大きな存在感を発揮する可能性を秘めています。
また、2022年6月に、クラウドコンピューティングサービス「Microsoft Azure」に、メタバース専用のインフラを導入しました。このインフラにより、マイクロソフトはメタバースにおける様々なサービスを提供できるようになると考えられます。
また、Microsoftはゲーム「Minecraft」を所有していることでも有名。メタバースはゲームと密接に関連しており、自社のゲームエコシステムをメタバースに統合することで、新たなビジネスモデルを提供できる可能性があります。
公式サイト：https://www.microsoft.com/ja-jp/
メタバース関連株⑧：Apple（アップル）
Appleは独自のエコシステムを持ち、iPhone、iPad、Mac、Apple WatchなどのデバイスやiOS、iPadOS、macOSなどのオペレーティングシステムを提供しています。これらのデバイスやシステムはシームレスに連携し、デバイス間で一貫したメタバース環境を提供できる可能性があります。
また、Appleは2022年6月に、メタバース関連の技術者を大量に採用しました。この採用により、Appleはメタバースにおける技術開発を加速させていることが予想されます。
公式サイト：https://www.apple.com/
メタバース関連株⑨：Unity Software（ユニティソフトウェア）
Unity Softwareは、リアルタイム3D開発プラットフォームを提供しており、ゲーム開発だけでなくメタバースの構築にも幅広く活用されています。
また、Unityは、メタバースに関連する技術やサービスに積極的に投資や協業を行っています。例えば、NFTやブロックチェーンなどのWeb3.0技術を開発するDapper LabsやImmutable Xなどの企業とパートナーシップを結んでおり、メタバースにおけるデジタルアセット所有権の管理にも注力しています。
公式サイト：https://unity.com/ja
メタバース関連株⑩：Activision Blizzard（アクティビジョン・ブリザード）
Activision Blizzardは、ゲーム開発会社として知られていますが、メタバース事業にも注力をしています。
Activision Blizzardが、メタバース企業と言われる理由の1つは、そのゲームの多様性と人気にあります。シューティングゲームのCall of DutyやMMORPGのWorld of Warcraftなど、さまざまなプラットフォームで展開しているゲームを持っています。これらのゲームは、すでに世界中の数億人のユーザーに愛されており、仮想世界でのコミュニティやグループの形成を加速できる可能性があると言えるでしょう。
Call of Dutyなどでは、VRヘッドセットを使って戦場に入り込んだりなど、没入感のあるゲーム体験を提供しているのも特徴です。
公式サイト：https://www.activisionblizzard.com/
メタバース業界が注目されている理由
メタバースが注目されている理由は次の3つです。
- 拡張された現実体験
- 社会的なつながりとコミュニティの形成
- ビジネスの可能性
理由①：拡張された現実体験
メタバースは、VRやARの技術をつかうことで、没入感のある魅力的な空間を提供できます。ユーザーは自身のアバターを作成し、仮想世界で人々との交流を楽しむことができ、日常生活の制約を超えた新たなコミュニティ環境を開拓することができるため、注目が集まっています。
理由②：社会的なつながりとコミュニティの形成
社会的なつながりやコミュニティの新しい形としても、メタバースは期待されています。ユーザーは仮想空間内のコミュニティやグループに参加し、共通の趣味や関心事に基づいて繋がることができるため、孤立感を軽減し、新しい社会的なつながりを提供することも可能です。地理的な制限を超えて人々がつながるメタバースは、次なる新たなプラットフォームとして、期待されています。
理由③：ビジネスの可能性
メタバースには、個人や企業にとっても大きなビジネスチャンスになります。メタバース内での広告や商品展示、暗号通貨の利用など、新たなビジネスモデルの可能性も考えられており、収益源の拡大が期待されています。ユーザーは自身のアバターや仮想空間をカスタマイズし、デジタルアートやデザイン、商品の販売などの活動に取り組むことができるため、メタバース内にもう1つの経済圏ができると考えられています。
まとめ：メタバースの成長に伴い、関連企業の株価も上昇していく可能性が高い
メタバースはデジタル技術の進歩により、現実世界と仮想世界が融合する新しい領域です。メタバースは、まだ発展途上段階ですが、今後、急速に成長していくと予想されており、この急速成長する分野において、アメリカの株式市場には多くの注目すべき企業が存在します。
メタバースの成長に伴い、これらの企業の株価も上昇していくと予想されます。暗号通貨やNFTだけでなく、メタバース関連のアメリカ企業からも目が離せません。
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