リキッド・ステーキングプラットフォームのプロトコルであるリド(Lido)は、15万ETHという1日当たり最大のステーク流入(inflow)を受け、ステーキングレート・リミット(Staking Rate Limit:SRL)という安全機能を作動させた。
2月25日の声明で、リドは、SRL機能は大量のステーク流入に対処するためのメカニズムであると説明した。大量のETH流入は(ユーザーの)報酬を希釈するなどの副作用をもたらす可能性があるが、SRLはステーキング入金を直接的に停止することなく、そうした問題を解決するとのことである。
ステーキングレート・リミットは、基本的に過去24時間以内の入金をベースに、一度にミントできるstETHの量を減らすものだ。その後、1時間あたり6,200ETHの割合でブロックごとに容量を補充する。リドは、こうした制限は、(SRLの)アプローチに関係なくstETHのミントを試みる人に対しては、影響を及ぼすことになると付け加えている。
同プロトコルではさらに「『stETH は今回はミント(鋳造)できません(stETH cannot be minted at this time)』というエラーメッセージが出た場合、より少ない量を試すか、容量が補充されるのを待つか、(ユーザーは)どちらかを選択してください」と呼びかけている。
ジャスティン・サン氏が15万ETH以上をステーク
一方、オンチェーン・リサーチャーのLookonchainは、トロン(Tron)創設者であるジャスティン・サン氏がリドに15万ETH以上のトークンをステーク(預け入れ)したと報じた。
Lookonchainによると、暗号資産起業家のサン氏はさらに1万ETHを増やし、ステークは合計で201,000ETH(3億2千万ドル)に達しているとのことである。
(ステークの)APY(年間収益率)は約4%であることから、彼のステーキング理由は受動的な収入を得るためという見方が大勢である。なお、サン氏は過去24時間で、彼が保有するステークをベースに(算定すると)18.68ETHを得ていることになる。
LDO価格は9%上昇
一方、ビーインクリプト(BeinCrypto)のデータによると、アクティビティの増加により、リキッド(流動的)デリバティブトークンのLDOは、この24時間で約9%上昇し、3.03ドルとなっている。
LDOは、今年最もパフォーマンスの高いデジタル資産の1つとなっている。この暗号資産(仮想通貨)は、イーサリアム上海のアップデートが間近に迫っているため、暗号資産コミュニティから再び関心を持たれている。
DeFiLlama(DeFi総合情報サイト)によると、リドは最大のステーキングサービス・プロバイダーであり、ロックされている資産総額は89億2000万ドルにのぼるとのことである。
だが、仮想通貨LDOを保有するクジラグループの中には、このトークンを売却する者もみられる。MakerDAOの創設者、ルーン・クリステンセン(Rune Christensen)氏は、LDOを売却し、その収益で仮想通貨MKRを購入している。Lookonchainは、彼が1,880万LDOを売却して2,700万DAI、7,553$MKR(467万ドル)、および92$ETHを得たと報告している。他方、LDOの値動きから利益を得た別のクジラグループの存在も指摘している。
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