仏ファッションブランドMaison Margiela(メゾンマルジェラ)は7日、シンボルであるTABI(タビ)シリーズを拡張し、メタバース空間に新NFTコレクション「MetaTABI」の導入を発表した。同NFTの15点の限定盤には実物アイテムも付属する。
Maison Margiela announces the launch of MetaTABI – the Maison’s iconic Tabi boot is stepping into the metaverse.
— Maison Margiela (@Margiela) March 6, 2024
Dropping in March 2024 on @TheFabricant Platform
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MetaTABIとは、The Fabricantによりデジタル領域向けに精密に設計された、職人の技と革新が融合した独特のブーツである。MetaTABIの所有者は、ARやゲームを通じてデジタルでの体験を楽しみながら、限定版の実物アイテムも楽しむことができる。
ホワイトカラーの限定15点のMetaTABIブーツは、独自のカスタムメイドの物理的なメゾン マルジェラTabiブーツが付属し、ブラックカラーの限定1500点のMetaTABIブーツは、カスタムメイドのメゾン マルジェラレザーウォレットが付属する。さらに、MetaTABIの所有者は、Maison MargielaがWeb3領域で展開予定のプロジェクトへの優先アクセス権が獲得可能。
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プレセールは26日から、一般販売は27日に開始
コレクションの販売は、ファッションNFTマーケットプレイス「The Fabricant」で実施され、プレセールは26日午前2時から、続いて27日午後4時から72時間限定で売り切れ次第終了のパブリックセールが行われる。プレセールへの参加には、Maison MargielaのナンバーズNFTゲーム参加者、Maison Margiela及びThe Fabricantの抽選当選者、またはThe Fabricantのアイテム所有者でメタマスクウォレットを登録している者が条件となる。プレセールへの参加確率を上げるために、The Fabricantのニュースレターに登録することが推奨されている。
MetaTABIの特典には、没入型AR体験、ゲーミングウェアラブル、コミュニティイベントへの独占参加、メゾンのWeb3ロードマップへの優先アクセス、実際に着用可能な限定版のTABIブーツやレザーウォレットなど、現実世界のアイテムも手に入れることが可能となる。同社は10月より、ナンバーズNFTゲームを公開。同ゲームでは、0から23までの数字が描かれたSBT(譲渡不可能なNFT)24種類が用意され、無料でミントできる。全てのSBTを集めたユーザーが100人に達した時点で、ゲームは終了する仕組みだ。SBTの数字デザインは、メゾンマルジェラのアイコン「カレンダータグ」をモチーフとしている。
メゾンマルジェラ(Maison Margiela)とは?
メゾンマルジェラ(旧称メゾン・マルタン・マルジェラ)は、1988年に仏パリでスタートしたファッションブランド。創業者のマルタン・マルジェラ氏は、メディア出演を極力避けることで知られている。2000年には、日本・恵比寿にフラッグシップストアを開設し、日本市場への積極的な展開を見せた。この背景には、マルジェラが日本文化やファッションから影響を受けていることがある。2015年には、著名なデザイナー、ジョン・ガリアーノがブランドのデザイナーとして迎えられ、ブランド名を「メゾン マルジェラ」へと変更した。
コインゲッコーの1月のレポートによれば、世界トップ50のファッションブランドのうち21ブランド(42%)がNFT事業に参入。そのうち9ブランドは1つのNFTコレクションのみ、6ブランドは2つのNFTコレクションを持つ。米著名ベンチャーキャピタルのa16zが12月に公開した24年の暗号資産市場予想レポートでは、NFTはデジタルブランド資産としての地位を確立し、幅広い企業やコミュニティにおいて一般的な存在になると見ている。
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