9月はミームコインにとって必ずしも好調なスタートではない。過去24時間で総時価総額は2.5%減の698億5000万ドルとなった。それでも、一部トークンは相場全体の下落局面でも上昇を維持している。
BeInCryptoは、今後の成長が見込まれるミームコイン3銘柄を分析した。
Sponsoredミームコア (M)
Mの価格は過去24時間で43%上昇し、現在0.638ドルで推移している。直近のラリーでは累計で108%以上の上昇となり、過去最高値を更新した。急伸に伴い、短期的な利益確定の動きにも注意が向かっている。
過去最高値は1.138ドルで、現行水準からはなお距離がある。とはいえ、見通し自体は強気だ。パラボリックSARは上昇基調の継続を示唆しており、買い圧力が維持されれば、ミームコインは0.850ドルのレジスタンスを試す可能性がある。
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ホルダーが利益確定に動けば、Mは強い売り圧力に直面し得る。0.583ドルのサポートを割り込むと下落が加速し、ミームコインは0.399ドル方向への調整が想定される。直近の上昇分が大きく相殺され、強気の市場構造が否定されるリスクがある。
アンステーブルコイン(USDUC)
USDUCは直近1週間で約103%上昇し、過去最高値の0.075ドルを付けた。執筆時点では0.071ドルとやや反落しているが、直近の上昇局面ではトップパフォーマーの一角となっている。
急騰の主因は、週末にMEXCで永久先物が上場されたことだ。新規上場で投資家の関心が高まり、流動性が増加した。勢いが続けば、ミームコインはさらなる上値追いで新高値更新を狙う展開もあり得る。

一方で、利益確定が優勢となれば、USDUCは下押し圧力に晒される。急落すれば0.044ドルのサポートまでの押し目が視野に入る。この場合、直近の上げ幅が削られ、市場心理が悪化して上昇シナリオが崩れる恐れがある。
BUILDon (B)
相場全体の地合いが悪化するなか、BUILDonは直近1週間で38%上昇し、主要資産をアウトパフォームした。ビットコインが11万ドルを割り込む局面でも、当該ミームコインは過去最高値の0.740ドルを更新した。
ミームコインは、チャイキン・マネー・フローがプラス圏に接近していることから、上昇の持続性が意識される。ゼロラインを明確に上回れば資金流入の増加が確認でき、モメンタムの一段の強化につながる可能性がある。その場合、BUILDonは再び高値更新を試す展開も考えられる。

もっとも、ホルダーの利益確定が進めば、勢いの鈍化は避けにくい。0.695ドルのサポートを割り込むと下落が強まり、0.646ドル前後、あるいはそれ以下までの調整も想定される。直近の上げ幅が相殺され、強気見通しが崩れるリスクに留意したい。