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ミームコインが最も高い収益性=24年第1四半期の暗号資産市場

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ヘッドライン

  • 2024年第1四半期、暗号資産業界で最も注目を集めたのは、平均リターンが1312.6%に達したミームコインであった
  • 次に利益率が高かったのはRWA(現実資産)で、285.6%のリターンを記録した。RWAは2月初旬に最も利益が高いセクターとなったが、その後ミームコインとAIセクターに追い抜かれた
  • DePIN(分散型物的インフラストラクチャーネットワーク)は第1四半期の前半には損失を記録したものの、四半期末には81.0%のリターンを達成した
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2024年第1四半期、暗号資産業界で最も注目を集めたのは、平均リターンが1312.6%に達したミームコインであった。暗号資産トラッキングサイト、コインゲッコーが3日、報告した。分析は、1月1日から3月31日までの期間に、コインゲッコーのデータを基にトップ10のトークンの平均日次価格リターンを比較して行われた。

ミームコインが最も収益性の高いセクターに

期間中に時価総額で上位10位にランクインしたミームコインの中には、3月に新たに登場したBrett(BRETT)、BOOK OF MEME(BOME)、cat in a dogs world(MEW)が含まれている。特にBRETTは、7727.6%のリターンを達成し、同じく高い人気を博したdogwifhat(WIF)も2721.2%のROIを記録した。

BitMEX共同創設者アーサー・ヘイズ氏はこのほど、すべてのミームコインを「無意味なもの」と十把一絡にすべきではないと主張し、これらが立ち上げられるブロックチェーンネットワークにとってプラスの効果をもたらす可能性について指摘。米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは3月14日、ミームコインとそれが支えるネイティブネットワーク間に「強い」関係があると示唆していた

画像:コインゲッコー

次に利益率が高かったのはRWA(現実資産)で、285.6%のリターンを記録した。RWAは2月初旬に最も利益が高いセクターとなったが、その後ミームコインとAIセクターに追い抜かれた。それでも3月下旬にはAIセクターを上回るリターンを達成した。RWAに関連するトークンの中でMANTRA(OM)とTokenFi(TOKEN)がそれぞれ1074.4%、419.7%のリターンを記録したが、XDC Network(XDC)は唯一15.6%の減少を見せた。米暗号資産投資会社21.coの23年のレポートによると、RWAのトークン化市場は今後10年で10兆ドル規模の市場へ成長する可能性がある

関連記事:2024年注目のミームコインとアルトコイン7選

AIセクターは222.0%のリターンを記録し、大規模AIトークンはすべて利益を出し、AIOZ Network(AIOZ)が480.2%、Fetch.ai(FET)が378.3%のROIをリード。OriginTrail(TRAC)も74.9%のリターンを達成し、大規模AIトークンが全体として物語への関心から恩恵を受けたことを示した。特にOpenAIのビデオ生成系AIモデル「Sora」の発表は、AI関連暗号資産の価格を平均で151.0%押し上げる結果となった

DeFi、レイヤー1部門は収益率は比較的低い結果に

DeFi(分散型金融)は98.9%のリターンで、緩やかな上昇を見せた。2月末にはUniswap(UNI)の手数料切り替えのアップグレードがリターン増加を牽引した。第1四半期で最も利益を上げた大規模DeFiトークンはRibbon Finance(RBN)で、430.8%のリターンを記録した。

関連記事:分散型金融(DeFi)の注意すべきリスク5つと対処法

DePIN(分散型物的インフラストラクチャーネットワーク)は第1四半期の前半には損失を記録したものの、四半期末には81.0%のリターンを達成した。Arweave(AR)が292.5%のリターンとなりトップパフォーマーであり、Livepeer(LPT)、Theta Network(THETA)もそれぞれ133.7%、124.5%のリターンを達成した。Helium(HNT)は唯一下落した大手DePINトークンで、10.5%の下落を見せた。暗号資産リサーチ会社メサーリによれば、DePIN分野は今後4年間で3.5兆ドルに達する見込みで、今後10年で10兆ドルのGDP効果をもたらす

レイヤー1(L1)は70.0%のリターンを記録し、相対的に低い利益を出した。Toncoin(TON)とBitcoin Cash(BCH)がそれぞれ131.2%、130.5%のリターンを記録し、高ROIを記録。このほかにはGameFiは64.4%のリターンを記録し、レイヤー2(L2)は39.5%のリターンで、最も低い利益を記録した。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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