2024年第1四半期、暗号資産業界で最も注目を集めたのは、平均リターンが1312.6%に達したミームコインであった。暗号資産トラッキングサイト、コインゲッコーが3日、報告した。分析は、1月1日から3月31日までの期間に、コインゲッコーのデータを基にトップ10のトークンの平均日次価格リターンを比較して行われた。
ミームコインが最も収益性の高いセクターに
期間中に時価総額で上位10位にランクインしたミームコインの中には、3月に新たに登場したBrett(BRETT)、BOOK OF MEME(BOME)、cat in a dogs world(MEW)が含まれている。特にBRETTは、7727.6%のリターンを達成し、同じく高い人気を博したdogwifhat(WIF)も2721.2%のROIを記録した。
BitMEX共同創設者アーサー・ヘイズ氏はこのほど、すべてのミームコインを「無意味なもの」と十把一絡にすべきではないと主張し、これらが立ち上げられるブロックチェーンネットワークにとってプラスの効果をもたらす可能性について指摘。米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは3月14日、ミームコインとそれが支えるネイティブネットワーク間に「強い」関係があると示唆していた。
次に利益率が高かったのはRWA(現実資産)で、285.6%のリターンを記録した。RWAは2月初旬に最も利益が高いセクターとなったが、その後ミームコインとAIセクターに追い抜かれた。それでも3月下旬にはAIセクターを上回るリターンを達成した。RWAに関連するトークンの中でMANTRA(OM)とTokenFi(TOKEN)がそれぞれ1074.4%、419.7%のリターンを記録したが、XDC Network(XDC)は唯一15.6%の減少を見せた。米暗号資産投資会社21.coの23年のレポートによると、RWAのトークン化市場は今後10年で10兆ドル規模の市場へ成長する可能性がある。
AIセクターは222.0%のリターンを記録し、大規模AIトークンはすべて利益を出し、AIOZ Network(AIOZ)が480.2%、Fetch.ai(FET)が378.3%のROIをリード。OriginTrail(TRAC)も74.9%のリターンを達成し、大規模AIトークンが全体として物語への関心から恩恵を受けたことを示した。特にOpenAIのビデオ生成系AIモデル「Sora」の発表は、AI関連暗号資産の価格を平均で151.0%押し上げる結果となった。
DeFi、レイヤー1部門は収益率は比較的低い結果に
DeFi(分散型金融)は98.9%のリターンで、緩やかな上昇を見せた。2月末にはUniswap(UNI)の手数料切り替えのアップグレードがリターン増加を牽引した。第1四半期で最も利益を上げた大規模DeFiトークンはRibbon Finance(RBN)で、430.8%のリターンを記録した。
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DePIN(分散型物的インフラストラクチャーネットワーク)は第1四半期の前半には損失を記録したものの、四半期末には81.0%のリターンを達成した。Arweave(AR)が292.5%のリターンとなりトップパフォーマーであり、Livepeer(LPT)、Theta Network(THETA)もそれぞれ133.7%、124.5%のリターンを達成した。Helium(HNT)は唯一下落した大手DePINトークンで、10.5%の下落を見せた。暗号資産リサーチ会社メサーリによれば、DePIN分野は今後4年間で3.5兆ドルに達する見込みで、今後10年で10兆ドルのGDP効果をもたらす。
レイヤー1(L1)は70.0%のリターンを記録し、相対的に低い利益を出した。Toncoin(TON)とBitcoin Cash(BCH)がそれぞれ131.2%、130.5%のリターンを記録し、高ROIを記録。このほかにはGameFiは64.4%のリターンを記録し、レイヤー2(L2)は39.5%のリターンで、最も低い利益を記録した。
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