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分散型AIネットワークFetch.aiなど3プロジェクトが統合し暗号資産「ASI」を発行へ

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ヘッドライン

  • 分散型AIネットワークSingularityNET(AGIX)、Fetch.ai(FET)、Ocean Protocol(OCEAN)は27日、連携を発表し、「人工超知能連合(Artificial Superintelligence Alliance)」を結成した
  • 設立目的は、特定の組織に依存せず、よりオープンで民主的かつ分散化された方法で、汎用人工知能(AGI)と人工超知能(ASI)の発展に寄与すること
  • アライアンスの形成の一環として、3つのネットワークが使用するFET、OCEAN、AGIXトークンは、統合された分散型AIネットワーク全体で機能するASIトークンに統合される
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分散型AIネットワークSingularityNET(AGIX)、Fetch.ai(FET)、Ocean Protocol(OCEAN)は27日、連携を発表し、「人工超知能連合(Artificial Superintelligence Alliance)」を結成した。設立目的は、特定の組織に依存せず、よりオープンで民主的かつ分散化された方法で、汎用人工知能(AGI)と人工超知能(ASI)の発展に寄与すること。

同アライアンスは、分散型AIの先駆者であるベン・ゴーツェル博士、Fetch.aiのフマユン・シェイクCEO、トレント・マコナリー氏によって考案された。アライアンスの形成の一環として、3つのネットワークが使用するFET、OCEAN、AGIXトークンは、統合された分散型AIネットワーク全体で機能するASIトークンに統合される。トークン統合による総発行量ベースの時価総額は、26日時点で約76億ドルに達する見込みであり、計画がコミュニティから支持を受ければ、大規模なリブランディングが実現する。

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トークン合併後、人工超知能アライアンスの運営を監視し、新たに統合されたネットワークの統治評議会が設置される。提案が各コミュニティから多数の承認を得た場合、FETは合計供給量26億3055万トークン、初期価格2.82ドルのASIに、AGIXトークンとOCEANトークンはそれぞれ特定の換算レートでASIに移行する。

AI時代の到来に向け利益の平等性を目指す

統合の背景としてAI革命の激化に伴い、ベン・ゴーツェル博士はAGIとASIを特定の利益に偏らせず、オープンで民主的、分散型で展開する必要性を強調。ビジョンはFetch.aiフマユン・シェイクCEOにも共有され、合併を通じてBig Techの支配を超え、倫理的かつ透明性のあるAIを実現することが目的だ。ゴーツェル博士はまた、論理的・科学的推論や芸術的創造性を含む分野で世界をリードする分散型ニューラルシンボリックAGIシステムの立ち上げを統合ネットワークの主要な商業・研究目標として掲げている。Ocean Protocol ブルース・ポンCEOは同統合により、分散型テクノロジーの垂直統合スタックが世界的に競争力を持つと主張した。

米大手仮想通貨取引所コインベースは6日、AIと暗号資産に関するレポートを公開。レポートは、AI製品が仮想通貨業界を改善するケースと、仮想通貨が分散型の手法でAIを変革するケースの2つの主要なユースケースに分けて述べられた。同社は前者は比較的明確なビジネスシナリオを持つ一方で、後者は技術的な課題だけでなく、市場や規制の策定も伴うと指摘していた。

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SingularityNET(AGIX)、Fetch.ai(FET)、Ocean Protocol(OCEAN)とは?

SingularityNETは、ブロックチェーン技術を基盤とした分散型のAIサービスネットワークを提供。開発者が自身のAIサービスを公開し、世界中のユーザーがアクセスし利用することを可能にしている。Fetch.aiは、LLMとAIエージェントを組み合わせた市場を展開し、開発者とユーザーの直接のやり取りを可能にしている。。Ocean Protocolは、企業や個人が自らのデータ資産をトークン化し、それをAIモデル開発のために売買できる市場を展開している。

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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