メルカリが6月までに、フリマアプリ内でビットコイン(BTC)による商品購入を可能にする。日経新聞が5日に報じた。これにより、アプリ内で運用されるビットコインを支払い手段として使用できるようになる。
支払いはメルカリの子会社、メルコインが提供する仮想通貨取引サービス利用者に限定される。商品価格は円表示のままで、ビットコイン決済を選択時にメルコインが円に換金し、出品者に支払う。ビットコインでの支払いにはスプレッド(売買手数料)が必要で、レート変動により差損や差益が生じる。
Sponsoredメルカリは23年3月にビットコイン取引サービスを開始し、10月には利用者数は100万人を突破。メルカリと同じプラットフォームでの取引が特徴。メルコインは9月、チャージ(入金)方法を追加し、ネットバンク・ATMからの振込入金の対応を開始した。MMD研究所の12月25日発表の調査によると、利用者の80%が初めて暗号資産を取引するユーザーだ。。メルカリは物品の取引に加え、無形資産の取り扱いを拡大する計画だという。
メルコイン、ステーブルコイン発行も視野に
メルコインは11月、三菱UFJ信託銀行(MUFJ)などとともに暗号資産(仮想通貨)業界のステーブルコインを使用した越境取引に向けた共同検討を開始。同社などは共同検討を通じて、円貨建てステーブルコインの「XJPY」と米ドル建ての「XUSD」の2銘柄の発行する。