Starknet上のレンディングプロトコル、ノストラが、価格オラクルの改ざんによりNSTR担保で約350万ドルを借り入れられたことを受け、木曜日にマネーマーケットを停止した。
資産ごとの調整が完了するまで、貸付、借入、出金、清算が引き続き利用できない状況。現時点で回復の見通しは不明。
ノストラがマネーマーケット停止、9月もオラクル悪用相次ぐ
ノストラ(NSTR)の時価総額は54万6,751ドルとなっている(BeInCrypto Markets調べ)。この規模のトークンは、少額の資本で価格が動きやすい。
問題のアカウントはNSTRを担保に、イーサリアム(ETH)、Starknet(STRK)、USDC、USDT、Wrapped Bitcoin(WBTC)、DAIv1を引き出した。取得資産の合計は担保トークンの市場価値の約6倍に達した。
セキュリティ企業PeckShieldによると、当該アカウントは192万ドルをイーサリアムにブリッジした。この送金には、ETH234.57とDAI130万が含まれていた。
その後、入金額が急減した。プロトコルのロック総資産は9月16日の約400万ドルから、本稿執筆時点で約71万632ドルに減少している(DefiLlama調べ)。
Starknetで2週間連続のオラクル障害
今月被害を受けたStarknetプロトコルはノストラだけではない。9月4日には、Pragmaの配信パイプラインから誤った価格情報が複数のStarknetフィードに公開された。
これにより、マネーマーケットVesuで42の借入ウォレットに対し47件の清算が生じた。Pragmaは9月13日時点の報告で、資産の95%回収を明らかにした。
ただし、両事件の原因は異なる。Pragmaは情報公開のミス、ノストラは担保価格の意図的な操作。
ノストラは現在も被害状況を集計中。
「各資産ごとの影響を精査し、資金の追跡も進めている。最終的な損失や回収可能額はまだ判明していない」とノストラは説明した。
あわせてユーザーに対し偽アカウントへの注意も促した。ノストラは、直接メッセージを送ったり、回復作業中にウォレット接続を求めることはないと述べた。
9月は業界全体にとって厳しい月となっている。DefiLlamaはノストラの事件前時点で、今月だけでも暗号資産の損失が3億2,600万ドルを超えたと記録している。その大半が3億2,000万ドル規模のLiquid Network事件によるもの。
今年はこの傾向が続いている。PeckShieldは8月に50件のハッキングを集計、月間最多となったものの、損失額は前月比49.5%減の1億3,630万ドル。ノストラのケースは頻発する小規模被害の一例。









