ChatGPTの開発を行うOpenAIは次世代大規模言語モデルGPT5および、人間のような汎用的な知能を持つAGI(人工汎用知能)の開発を行っている。英フィナンシャルタイムズが13日に報じた。
同社は高度なAIモデル開発に伴う費用に対応するため、テクノロジー大手を含む他の投資家から追加の資金調達を計画している。サム・アルトマンCEOは、AGIの構築とその安全性の確保とその利益の理解に注力している。GPT-5の開発も進行中であるが、リリースのタイムラインは未定である。訓練には大量のデータが必要であり、アルトマンCEOはインターネット上の公開データセットと企業の独自データの組み合わせが重要だと述べている。OpenAIは8月には、GPT-5の商標権を米国特許商標庁(USPTO)に提出している。
同氏は「ビジョンはAGIを作り、それを安全にする方法を見つけ、その利益を理解することだ」と語った。AIモデルの訓練にはNvidiaのH100チップが使用されており、現在は供給不足に直面しているが、24年には状況が改善される見込みだ。同氏はトレーニングコストのために会社は未だに利益を出していないとしながらも、「23年の収益の成長は良かった」と付け加えた。印メディアFirstPostの8月の報道によれば、OpenAIはChatGPTの運営に日々70万ドルのコストを割いている。
情報筋によれば、OpenAIへの出資を行うマイクロソフトは同社の評価額を290億ドルに引き上げた。ウォールストリート・ジャーナルによれば、OpenAIは株式売り出しを検討中で、企業価値は800億から900億ドルと見積もっている。これが実現すれば、OpenAIは世界で最も価値のあるスタートアップとなる可能性がある。アルトマンCEOは、今後の収益増加を投資家に約束しており、24年には10億ドルの収益を見込んでいる。
GPTs、インターネット上で続々と公開される
カスタムAIサービス「GPTs」の公開にあたって、11月末の「GPTストア」立ち上げを行う。開発者は自身のAIをアプリケーションとして公開可能となり、使用者数に応じた収益化が見込まれる。豪発画像デザインソフトのCanva専用の「Canva GPT」や他のGPTも非公式サイトですでに公開されている。
OpenAIは7日、同社初の開発者会議「DevDay」を開催した。同会議で同社は「GPT4」の改良モデル「GPT-4 Turbo」、新たなマルチモーダル機能などのさまざまな新機能が発表された。同社はこのほかにも、生成画像の判定精度が99%に達するディープフェイク検出ツールを開発中であると明かしている。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。