戻る

Pacific Meta、ブロックチェーン活用のカーボンクレジット取引支援プラットフォームを提供開始

sameAuthor avatar

執筆&編集:
Shigeki Mori

30日 7月 2025年 15:30 JST
Trusted-確かな情報源
  • Pacific Metaがカーボンクレジットの透明な取引を可能にするブロックチェーンソリューションを発表
  • 監査コストを最大40%削減し、効率的な運用を支援
  • アジアのScope3開示義務化を背景に、国際標準の確立を目指す
プロモーション

Web3領域での事業支援やコンサルティングを手がけるPacific Meta(本社・東京)は29日、カーボンクレジットの発行から取引までをブロックチェーン上で管理・支援する「カーボンクレジットソリューション」を発表した。同ソリューションは、クレジットの発行・検証・取引の各段階を一元管理し、透明性や流動性を向上させるとともに、二重計上などのリスクを低減することで、効率化とコスト削減を実現する。


IoTと連携し、MRV業務を効率化

Sponsored
Sponsored

同ソリューションは、カーボンクレジットごとにブロックチェーン上で固有IDを付与し、IoTセンサーと連動して排出削減データをリアルタイムに監視。さらに、共通プロトコルを採用することで、地域をまたいだ互換性も確保している。これにより、煩雑な申請・モニタリング作業を簡素化し、現地での検証作業を最大70%、監査コストを最大40%削減するという。

Pacific Metaはまた、専門知識が求められるプロジェクト登録申請からモニタリング、クレジット認証までの一連のプロセスを包括的にサポート。加えて、カーボンクレジット領域における新規事業開発に関しても、事業企画からシステム開発に至るまで幅広く支援を提供する。


国際標準化とScope3開示への対応を見据えて

同ソリューションは、Web3分野でのビジネス支援を通じて蓄積したPacific Metaのブロックチェーン活用ノウハウを基に開発された。同社は、将来的にこのソリューションを国際的な標準として確立することを目指している。

Pacific Metaは2026年度から東証プライム市場に上場し、時価総額が3兆円を超える企業に対して、有価証券報告書でのScope3排出量(サプライチェーンを含む間接排出)の開示が義務付けられる。このような制度変更を背景に、カーボンクレジット市場では、二重発行・計上のリスク、MRV(測定・報告・検証)の高コストや検証の遅延、クレジットの品質・信頼性不足などが課題となっており、Pacific Metaの新たな取り組みは、これらの課題の解決につながるものとして注目される。

免責事項

当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。