トラスティッド

PayPalのグローバルな暗号資産展開、イーサリアム、ソラナ、PYUSDに焦点が

5分
投稿者 Lockridge Okoth
編集 Shota Oba

概要

  • PayPalは暗号通貨決済を世界的に拡大し、米国の商人が100以上のコインを受け入れ、国境を越えた手数料を最大90%削減する
  • PYUSDの取引量は発表後に158%増加し、保有者は現在4%のAPYを得ているため、グローバル商取引におけるステーブルコインとしての実用性が向上している
  • イーサリアム、ソラナ、アービトラムはPYUSDのインフラ役割から利益を得ている。一方、広範なアルトコインのサポートが実世界でのトークン需要を増加させている
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PayPalは米国市場向けの「Pay with Crypto」プラットフォームを拡大し、100種類を超える暗号資産(仮想通貨)での支払い受付を可能にした。これにより米国内の加盟店は暗号資産による決済を即座に行えるほか、国際決済に伴う手数料を最大90%削減できるようになる。

PayPalのステーブルコインPYUSDが最も明確な勝者である一方で、アルトコイン全体に及ぼす影響も大きい可能性がある。

PYUSDが急騰、保有資産に4%の利回りを解放

今回の拡充で特に注目されているのは、PayPalが発行するステーブルコイン「PYUSD」だ。発表後、PYUSDの取引量は158%急増した。加盟店は保有するPYUSDに対し年利4%の利回りを得られるほか、銀行取引で発生するような手数料の削減や、売上の即時アクセスといった利点も享受できる。

PYUSDのパフォーマンス
PYUSDのパフォーマンス 出典: CoinMarketCap

PayPalのオープンプラットフォームを利用することで、企業は暗号資産を支払いに受け入れ、利益率を向上させ、取引手数料を削減し、収益へのほぼ即時のアクセスを得て、PYUSDを4%で増やすことができる

アレックス・クリスCEO|PayPal

PayPalはこの動きを通じて、PYUSDを世界的な商取引の中心的な通貨として位置付けたい考えだ。また、最近決済大手Fiservと提携したことで、PYUSDの国際的な普及をさらに加速させている。

関連記事:ステーブルコインの利用事例:決済からDeFiまで

PYUSD以外の勝者: イーサリアム、ソラナ、アービトラムなど

一方、PYUSDを支える基盤となるブロックチェーンにも注目が集まっている。イーサリアム(ETH)、アービトラム(ARB)、ステラ(XLM)、ソラナ(SOL)などのブロックチェーンネットワークは、今後PayPal加盟店が増加するにつれて取引量が伸びる可能性がある。特にソラナはすでに勢いを見せている状況だ。

PayPalはソラナを基盤とするミームコインであるTRUMPやFARTCOINを含め、100種類以上の暗号資産を米国加盟店が受け入れられるようにした

SolanaFloor

これらミームコインは投機色が強いものの、今回の導入はPayPalが幅広い仮想通貨のエコシステムを支援していることを示すものとして受け止められている。

このモデルは、TRON(TRX)ネットワークでのUSDTの広範な採用に続くブームを反映する可能性がある。世界中で650万人以上の暗号資産ユーザーと3兆ドル以上の市場規模を持つ。

誰が恩恵を受けるのか?支払いに受け入れられるアルトコイン

また、PayPalは暗号資産取引所CoinbaseやBinance、OKX、Kraken、ウォレットプロバイダーであるMetaMaskやPhantomとの統合を進め、主要なBTC、ETH、USDT、USDC、XRP、BNB、SOLのほか、TRUMPやFARTCOINなど予想外の通貨を含めた幅広い仮想通貨を支払い手段としてサポートする。

PayPalは今後数週間以内に米国加盟店へのサービス提供を本格化させる予定で、これまで現実での決済用途が限られていたアルトコインにも新たな需要が生まれる可能性がある。

暗号資産を活用したスムーズな国際決済を実現することで、従来のグローバルな商取引における障壁を取り除いていく。これらの革新により、加盟店のビジネス成長を促進し、消費者の選択肢を拡げ、取引コストを抑えることができる

アレックス・クリスCEO|PayPal

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ロックリッジ・オコトはBeInCryptoのジャーナリストで、Coinbase、Binance、Tetherなどの著名な業界企業に焦点を当てている。同氏は、分散型金融(DeFi)、分散型物理インフラネットワーク(DePIN)、リアルワールドアセット(RWA)、GameFi、暗号通貨における規制動向など、幅広いトピックを扱っている。以前はInsideBitcoins、FXStreet、CoinGapeでビットコインやアルトコイン(Arbitrum、Polkadot、ポリゴン(MATIC)など)の市場分析、技術評価を担当。同氏はケニヤッタ大学で分子生物学の学士号を取得し、バークレー校の起業家センターで認定ブロックチェーン・ファンダメンタルズ・プロフェッショナルの資格を取得している。
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