Polygon LabsとDeCardは29日、提携し、USDTとUSDCの保有者が、世界で1億5000万を超える加盟店でステーブルコインを使えるようにした。
この連携は2025年10月29日に発表された。ステーブルコインの利便性拡大として、過去最大級の取り組みとなる。
Sponsoredステーブルコインの実用性ギャップに対処
この提携により、DeCard(旧ダイナースクラブ・シンガポール)はPolygonネットワーク対応を追加した。Polygon基盤のステーブルコインを、DeCardおよびDeCard Luminariesの口座に即時入金できるようになる。
顧客はこの残高を現実の決済に使える。オンチェーン資産を既存の加盟店ネットワークと実質的に橋渡しする。
世界のステーブルコイン供給は3000億ドルを超える。それでも多くのトークンは、取引やDeFi用途にとどまっている。
直近の市場データによれば、世界の資金フローでステーブルコインが関与する割合は現在1%未満である。DeCardとPolygonの連携は、ステーブルコインを日常の決済手段に変えて状況を変えようとしている。
Polygonは成長が最も速いステーブルコインネットワークの一つとなった。同ブロックチェーンは約30億ドルの資産を支え、USDCの少額取引を0.001ドル未満の手数料で処理する。
Sponsoredステーブルコイン決済へ業界の機運
10月には、ステーブルコインが商取引の主流へ向かう兆しを示す動きが相次いだ。ウエスタンユニオンはステーブルコインを試験中と報じられており、国際送金やグローバルな送金での活用を探る。
一方、日本は初の円連動型ステーブルコインを発行し、国内決済を支援する。世界のステーブルコイン取引額は今年70%増加した。ECからラグジュアリー旅行まで、採用が加速していることを示す。
DeCardのジョアン・ハンCOOは、この取り組みはステーブルコインの取引を「他の支払いと同じくらい直感的」にすることに焦点を当てると述べた。
「この連携により、ステーブルコインが日常で本当に使えるようになる。ブロックチェーン技術を通じた金融の自由の主流化へ向けた一歩だ」とPolygon Labsのマーク・ボイロンCEOは述べた
全体として、この動きは、ブロックチェーンの効率と規制下の決済システムを融合させる業界の潮流を示す。
加盟店や金融機関の採用が進めば、越境送金や小売決済での活用は拡大し続けるとの見方が出ている。