ミームコインのローンチプラットフォームであるPump.funが発行するユーティリティトークン「PUMP」は31日、過去24時間で15%の価格上昇を記録し、本日の暗号資産市場で最も目立つ銘柄となっている。
今回の価格急騰は、Pump.funが一時停止していたトークン買い戻しプログラムを再開したことが背景にあるとみられる。これにより、投資家心理が好転し、市場におけるPUMPへの関心が再び高まっている。
Pump.fun、流通供給を38億トークン削減
オンチェーン調査を行うEmberCNB氏は7月30日、自身のSNSで、Pump.funが前日に12,000SOL(約216万ドル相当)をトークン買い戻し用の専用ウォレットへ送金したことをX投稿で明らかにした。
この送金は、7月16日に始まった大規模な買い戻しプログラムの一環であるとされ、Pump.funは当初、プラットフォーム手数料ウォレットから187,770SOL(約3,053万ドル)を買い戻し資金として移動させていた。以来、同プラットフォームは129,100SOL(約2,150万ドル相当)を使い、市場から約38億2,800万PUMPトークンを買い戻し、市場流通量を削減してきた。
Pump.funがこのように継続して収益をトークン買い戻しに投じていることが、市場におけるPUMPの供給量を絞り込み、結果的に価格の上昇圧力につながっている。特に、直近24時間の買い戻し再開の動きは、市場参加者の信頼感を高め、多くの投資家がPUMPの取得を増やしたことで、二桁の急伸につながったと考えられる。
PUMP、上昇傾向のオンチェーン変化で資金流入
また、オンチェーンのデータも、こうしたトレンドを裏付けている。仮想通貨市場データを提供するCoinglassの情報によると、過去24時間でPUMPのスポット市場への純流入が前日比135%の急増を見せた。これは、買い戻し再開に伴ってPUMP市場に新たな資金が流入していることを示している。
オンチェーンデータはこの上昇傾向を支持している。Coinglassによれば、PUMPスポット市場への純流入は今日135%急増。このことは、買い戻しが完了して以来、アルトコインへの資本回転を確認するもの。
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スポット市場への純流入の増加は、市場に資金が集まりつつあることを意味し、投資家がPUMPの価格上昇を狙い積極的にトレードしていることを示唆するものだ。
PUMPにとって、スポット純流入の増加は需要の再燃を示唆。これは、トレーダーがPump.funの216万ドルの注入による潜在的な上昇を活用しようとしていることを意味する。
さらに、トークンのモメンタムを示す「バランス・オブ・パワー(BoP)」も現在0.77とプラス圏を推移している。

これは市場において買い手が売り手を圧倒している状況を示しており、短期的にはさらなる価格上昇が期待される可能性を示している。
PUMPの強気派が0.0040ドルを目指すが、抵抗は持ちこたえるか
本稿執筆時点で、PUMPの価格は0.0031ドル付近で推移しており、直近の強力な抵抗線である0.0032ドルを突破するかが焦点となっている。今後も資金流入が続けば、この抵抗を抜けて0.0040ドルへの上昇を試す可能性がある。

一方、利益確定売りが増え、需要が再び弱まった場合には、価格が0.0022ドル付近まで調整されるリスクも残っている。
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