クアンタムソリューションズは7月30日、イーサリアム(ETH)の売却上限を4,375ETHに倍増以上とした。子会社GPTパルズスタジオが1,000ETHを1トークンあたり1,903ドルで売却した。
この売却で得られた収益は190万ドルとなり、約1,700万円(10万970ドル)の会計上の損失が見込まれる。この売却益はグループのAIインフラデータセンター(AIDC)事業に充当する。
クアンタムソリューションズがETH保有分を売却する理由
東京証券取引所上場の同社は6月4日、1,875ETHまでの売却を初めて承認した。データセンター利用契約やGPU機材、事業開始準備などの資金調達が理由とされた。
GPTパルズスタジオは6月16日に904ETHを売却し、当初方針のもと残りは971ETHのみだった。これを受け、7月30日付で2,500ETHの増枠が書面決議で承認された。
グループは6月以降、合計1,904ETHを売却し、保有量は4,764.80ETHまで減少した。ただし、このうち3,050ETHは4月以降、シンガポールの貸し手への担保として差し入れている。GPTの取引口座に残るのは1,714.80ETH。
7月の売却は会計上の損失計上が見込まれる。売却単価1,903ドルが帳簿価格2,003.97ドルを下回っていたため。
「売却により、当社は2027年2月期第2四半期において、2027年2月期第1四半期末の時価評価に基づく帳簿価格を使い、約1,700万円の売却損失を計上する見込みである」と同社は公表した。
暗号資産の保有分がAI関連事業への資金源に
クアンタムソリューションズの動きは、AI事業参入を目指す上場企業全体の傾向の一つ。ビットコイン(BTC)マイナーが際立った例である。
IRENやテラウルフ、コアサイエンティフィックなどは、エネルギー消費の大きいマイニング施設を高性能コンピューティング(HPC)やAI向けに転用している。
2026年第1四半期には、上場マイナーによるBTC売却が3万2000BTCに達し、2025年通年を上回った。利幅の縮小や過大な負債、そしてAIインフラ転換が背景である。
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