トラスティッド

【独占記事】 リセラは業界初のオールインワン・ソリューション=Ava Labs 井上氏

8分
投稿者 Shigeki Mori
編集 Shigeki Mori

概要

  • コナミデジタルエンタテインメントは6月20日、デジタルアイテムの売買を法定通貨で行えるサービス「リセラ」を発表した
  • リセラはAva Labsが提供する「Avalancheサブネット」が活用されている
  • リセラは業界初のオールインワン・ソリューションとしてゲーム業界以外にも注目されている
  • promo

ゲーム大手コナミデジタルエンタテインメントが6月20日に発表した、デジタルアイテムの売買を法定通貨で行えるサービス「リセラ」。リセラは、サービス開発者と利用者の双方にとって利便性の高い機能を追求したツール。「リセラ」を導入することで、サービス内でNFTの設計・発行・販売をスムーズに行い、ユーザー間でNFTを売買するためのマーケットプレイスを設置することができるようになる。ユーザーは、web3ウォレットの開設や暗号資産の取引に関する専門的な知識や手続きなどを必要とせず、日本円(法定通貨)での取引が可能だ。

例えば、ゲーム内のNFTをリアルなイベントのチケットやショップのサービス券としても利用したり、イベントのチケットNFTがゲーム内のキャラクターとなるなど、サービスの枠を超えてユーザー体験が拡張していくことを想定して「リセラ」は設計されている。

デジタルアイテムを利用した企業アライアンスで相互送客を実現

リセラの汎用性はゲーム業界だけにとどまらない。コナミは、コンシューマービジネスにおいてweb3関連の技術を安心して利用できる環境づくりを推進できると自信を見せる。そこで、コナミは独自のブロックチェーンではなく、Ava Labsが提供する「Avalancheサブネット」を活用することにした。これにより企業間のアライアンスを通して、より幅広いユーザー層が安全に利用できるサービスを目指す。また、ガス代やウォレットも不要になるなどメリットも高い。

Ava Labsは、米コーネル大学のコンピュータ科学者によって設立され、ブロックチェーン業界で最速のスマートコントラクトプラットフォームであるAvalanche上で分散型金融(DeFi)アプリケーションを簡単にローンチできるようにするチーム。そこで、ビジネス開発ソリューション・アーキテクトの井上大悠氏に話を聞いた。

オールインワンパッケージとして世界レベルのソリューションツールへ

IVS Crypto Kyoto 2024でも活況を見せたAvalancheの出展ブース。左が井上大悠氏

ーリセラが開発されたきっかけはなんですか?

リセラは企業がNFTを使った機能を自社のサービスにインテグレート(統合)することを簡単にするためのツールとして出しています。一般企業、特に上場企業などでは、マーケットプレイスに数多くのチェーンやウォレットが出ていて、その中でどれがベストなのかわからないという声が多くありました。そうした悩みを解決したかったです。

ーリセラはすべて自社で開発されたということでしょうか?

リセラは、自社で作っている部分もありますが、すべてが自社開発ではなく、良いと思ったソリューションは積極的に取り入れています。AvalancheはL1(レイヤー1)であるため、『こういうのを作っているけどマーケティングしてくれないか』など、世界中からさまざまな技術の売り込みが来ます。その中で我々も、このプロジェクトはほんとに良いと思うプロジェクトとは仲良くしていますので、そういうつながりをリセラに対して提供しています。

ーAvalancheといえば世界でも有数のブロックチェーンですが、それを採用したリセラの強みとは?

日本企業がリーチできる範囲を超えて、世界的にパブリックチェーンとしてやっています。Avalancheは現在、時価総額10位くらいのブロックチェーンで、そこから得られるグローバルな情報網を元にリセラのソリューション選定というのを行っています。そういった点においても、個別にリセラと契約するだけで最初からベストなソリューションが一括で利用できるというのがオールインワンパッケージとしてのリセラの強みです。

ーこのようなソリューションはこれまでにもあったのでしょうか?

正直、世界レベルでベストなインフラ設定やツール設定をできている日本企業というのはまだないと思います。日本の会社が、それを世界レベルでプロジェクトを精査し、ベストなモノを選べるというのは世界初でしょう。

ーセキュリティ面も気になるところですが?

あと、解決したい問題としては、ライセンサーに対する配慮です。例えば、コナミであれば『遊戯王』というコンテンツは集英社が権限を持っていて、それを製品として販売するコンテンツを作る権利をコナミが持っているという関係性ですけど、なにかブロックチェーンゲームを使って出そうという時、それが詐欺に使われたとか、別のゲームで悪用されたというのを防がないといけない。しかし、IPライセンサーに対しての配慮をブロックチェーン上でどうやったらいいかなんて普通の人はわからないですよね。どういう対策が必要か、どういう攻撃に遭ったかなど。そういうところ対策としてリセラには組み込まれています。

ーそれはやはり、AvaLabsさんだからできることですね?

L1と一緒にやっているからこそのグローバルレベルでの技術選定。そこを企業としては、個別に探してくる必要もないし、個別に契約していく必要もない。リセラに載せていれば、すべて解決できるというところも最大の特徴の1つということになりますね。

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Shigeki_Mori.jpg
大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
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