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リップル、企業財務管理会社を10億ドルで買収

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編集:
Shota Oba

17日 10月 2025年 04:34 JST
Trusted-確かな情報源
  • リップル社はGTreasuryを10億ドルで買収し、2025年に向けた3回目のTradFi重視の買収を行い、ブロックチェーンを企業金融に拡大する。
  • この取引により、リップルは数兆ドル規模の財務管理分野にアクセスし、銀行業務の野心を後押しする。
  • CEOのブラッド・ガーリングハウス氏は、合併が世界の決済を近代化し、企業顧客のために滞留資本を解放すると述べた。
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リップル(Ripple)は、企業向け財務管理ソリューションを提供するGTreasuryを約10億ドルで買収した。これは2025年に入って同社が実施した3件目の大型買収であり、いずれも伝統的金融(TradFi)関連のインフラ強化を目的としている。

リップルはGTreasuryの機能を統合することで、ブロックチェーン技術を数兆ドル規模の企業財務セクターへ導入し、より効率的な資金管理を実現する計画だ。

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リップル、GTreasuryを買収

リップルはここ数か月、銀行化を目指す動きを加速させている。同社は米国で銀行免許を申請し、さらに主要TradFi銀行との提携も進めている。

今回のGTreasury買収は、リップルの金融戦略をさらに前進させる動きだ。GTreasuryは企業向けの財務管理(トレジャリー)プラットフォームを展開しており、世界中の大企業の資金運用や決済効率化を支援している。

リップルの公式発表によると、今回の買収によりリップルは企業財務のデジタル化を推進し、ブロックチェーンベースの決済ネットワークを伝統金融の中心領域へ拡大できるようになるという。

この数兆ドル規模のセクターは、世界の大企業が依存するTradFiの基盤ともいえる領域であり、リップルはその中核にブロックチェーン技術を持ち込もうとしている。

長年にわたり、資金は旧来の遅い決済システムに閉じ込められてきた。ブロックチェーン技術はこの問題を解決する理想的な手段であり、リップルとGTreasuryの能力を組み合わせることで、企業の財務チームは閉ざされた資本を活用し、即時決済を実現し、新たな成長機会を開くことができる。

—— ブラッド・ガーリングハウス(Ripple CEO)

GTreasuryの買収は、リップルが進める一連の金融業界再編の一環だ。同社は数か月前にHidden Roadを買収し、ブローカー・ディーラーライセンスを取得。また、8月にはステーブルコイン決済プロセッサーを買収している。

これらの買収を通じて、リップルは金融業界の中核インフラを構築しつつある。TradFiと分散型金融(DeFi)の架け橋としての役割を強化することで、ブロックチェーンの商業利用を加速させる狙いだ。

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