ロビンフッドは、ロンドンで開催した基調講演でArbitrumを基盤とするレイヤー2ネットワーク「Robinhood Chain」のパブリックメインネットを公開した。イベント後、HOOD株は8%超上昇した。
また、同社はステージ上でギネス世界記録も達成した。AIエージェントがバーチャルAgenticクレジットカードを使い、3分間で最も多くの購入を完了した。
Robinhood Chainメインネット、Arbitrum基盤で本格始動
今回のローンチは、同社が2月にパブリックテストネットを公開してから約5か月後となる。公式発表によると、承認不要ネットワークは金融サービスとトークン化された現実資産を主な対象とする。
Robinhood ChainはArbitrumのテクノロジースタック上で動作する。ネットワークは取引をオフチェーンで処理し、最終的にイーサリアム上で決済する。同社によれば、これにより手数料を抑制できるという。
同チェーンは独自トークンを発行しない。ガス代および取引コストにはイーサリアム(ETH)を利用する。
加えて、ロビンフッドは約100ミリ秒のブロックタイムを実現したと発表した。一方、チェーンリンクはネットワークのデータおよびクロスチェーンオラクルとしてサービスを提供し、ローンチ時からStock Tokensをサポートすると明らかにした。
ロビンフッドは、より広範な企業のArbitrum移行の流れに加わる格好となる。LGエレクトロニクスも最近、同じインフラ上でブロックチェーン広告ネットワークを構築した。
Robinhood Stock TokensとDeFiレンディングが稼働
Stock Tokensは今回のリリースの中心をなす。120か国超の適格ユーザーがRobinhood Walletを通じてトークン化株式を24時間取引可能になった。ただし、利用可能範囲は法域ごとに異なる。
ユニスワップが初日パートナーとして参加、同チェーン上で専用流動性プロトコルを展開した。一方、Robinhood Earnでは、米国の適格ユーザーがドル連動ステーブルコインUSDGを推定年利7%で貸し出せる。これはMorpho上で新展開するCrypto Earnの拡充となる。
競合他社も同領域を狙う。バイナンスやOKXも米国株のトークン化を模索しており、この分野の競争は激しさを増している。
AI記録達成、ウォール街センチメントも上昇
ギネス世界記録の挑戦は、ロビンフッドのAIエージェント活用の意欲を示した。AIエージェントは参加者への贈り物を調達・選定・注文し、現地の審査員が記録を認定した。
同社は今後、Agenticアカウントを株式・オプションから米国暗号資産取引へ拡大する計画を持つ。なお、ロビンフッド自身の開示資料では、AIエージェントは古いデータで行動したり、予期しない挙動を示したり、リアルタイムで制御が難しい恐れがあると警告している。
投資家の反応は早かった。HOOD株は8.4%上昇し、約108ドルを付けた。
ただし、この高騰は直前までの慎重姿勢とは対照的だ。2月には、アナリストが暗号資産事業の低調が今期のロビンフッド株価の重しになると警告していた。
今回のメインネット稼働により、今後は実需獲得が焦点となる。今後数週間の開発者活動やStock Token売買量が、ウォール街の関心が続くかどうかの試金石となる。









