暗号資産サロス(SAROS)は8月24日に70%急落し、2025年4月以来の安値をつけた。この急落で数か月分の利益が一時的に消失し、投資家の間で懸念が広がった。市場ではMANTRA(OM)の過去の下落との類似を指摘する声もある。
SAROS急落の背景
SAROSはソラナ(SOL)ブロックチェーン上の分散型金融(DeFi)プラットフォームで、取引やステーキング、イールドファーミング、ローンチパッドを統合している。ネイティブトークンのSAROSはガバナンスや流動性インセンティブを担い、ソラナとビクションの両ネットワークで展開されている。
時価総額は922億円に達し、8月4日に過去最高値を記録するなど上昇基調にあったが、今回の70%下落で価格は一時0.109ドルに急落。4か月ぶりの水準となった。

ただし下落は短期的で、その後反発。本稿執筆時点では0.35ドルで推移しており、過去24時間では5.3%安となっている。
創設者のタン・レ氏は下落について、中央集権型取引所でレバレッジをかけたトレーダーのポジション縮小が要因と説明。オープンインタレストは9,000万SAROSから2,000万SAROSへ急減したという。
「今回の下落は市場主導の調整であり、大規模な高レバレッジポジションがCEXで解消された可能性がある。オープンインタレストは9,000万から2,000万へ減少した」
— タン・レ氏 X投稿
同氏はまた、運営チームや長期投資家は売却していないと強調した。
「市場サイクルは巡るが、我々の目標は変わらない。サロスをソラナの流動性基盤とすることだ」
— タン・レ氏
それでも急落は多くの投資家に損失をもたらし、市場センチメントは悪化。CoinGeckoのデータでは、コミュニティの過半数が弱気姿勢を示した。
この急変は、4月に90%暴落し完全回復していないOMとの比較を呼んだ。OMも同様に暴落し、投資家心理を冷やした経緯がある。
「今後1〜2年は下落が続くだろう。以前OMで言ったことが現実となり、今回はサロスで同じことが起きた」
— アナリスト X投稿
今回の事例はアルトコイン市場に潜むリスクを改めて浮き彫りにした。SAROSは一部回復を見せたものの、急落は市場の安定性に疑問を投げかける。今後、コミュニティはサロスがこの挫折をどう克服するか注視することになる。
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