SBIホールディングス傘下のSBIデジタルアセットホールディングスは9日、スポーツブロックチェーンのトッププロバイダー、チリーズ(Chiliz)と提携することを発表した。
両社は共同で日本での事業を開始する。マンチェスター・シティやACミランといった世界的に有名なサッカークラブのファン・トークンを導入することで、日本のスポーツシーンを強化することを目的としている。
SBIホールディングスがチライズと提携
同パートナーシップは、ファン・トークンへのアクセスにとどまらない。試合当日のアクティベーションなど、さまざまなインタラクティブな体験や特典を提供する。また、クラブ関連の決定に影響を与える機会も提供している。
82のファン・トークンと150を超えるスポーツ団体とのパートナーシップにより、ChilizはそのプラットフォームであるSocios.comを活用し、ファンのエンゲージメントを大幅に高めている。
SBIデジタルアセットのフェルナンド・ルイス・バスケス・カオCEOは、日本のファンの文化に合わせた新しい体験を提供できるベンチャーであることを強調した。
同氏は、「このパートナーシップにより、日本のスポーツファンの情熱を活用し、革新的なWeb3機能を通じて、ファンの皆様が推しチームとの距離を縮めることができます」と述べた。
日本におけるファン・トークンの統合は、現地の文化的規範に合致している。日本の投資家は、金銭的な利益だけでなく、エンゲージメントや特典を求めることが多い。そのため、ファン・トークンは、スポーツ・チームの所有権を必要とせずに提供する。
このベンチャーは、オンチェーン予測における主要プレーヤーであるAzuroを含むまでに成長した。ChilizはAzuroの高度な流動性プール、ツール、オラクル・ソリューションを利用してオンチェーン予測市場に参入する。この動きにより、Azuroのプラットフォーム・アプリケーションは、ユーザーのエンゲージメントと収益に焦点を当て、低い初期コストで立ち上げることができる。
今回の提携は、アジアにおける金融テクノロジーの先駆者としてのSBIのコミットメントを反映している。以前、SBIはサークルと提携し、日本でのUSDCステーブルコインの利用を促進し、アジアの金融技術シーンにおけるリーダーシップを強化した。
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