柴犬コイン(SHIB)は、他のミームコインが二桁の上昇を記録する中で出遅れている。過去7日間で市場が勢いを取り戻したにもかかわらず、SHIBの価格はほぼ横ばいで推移し、投資家の信頼喪失を反映している。
オンチェーンデータとテクニカル指標の両方が、ホルダーの関心低下と資金流出を示しており、次のセッションではサポート水準を試す展開が予想される。
Sponsoredホルダー離れが加速、柴犬コインは横ばい状態に
SHIBは過去1週間でほとんど動かず、現在0.000012ドル前後で取引されている。テクニカルチャートでは、0.000013ドルが明確な抵抗帯となり、下では0.00001155ドルがサポートとして機能している。市場の上昇に乗り遅れたことで、投資家の心理は慎重から悲観に傾いている。
Glassnodeのデータによると、ホルダー保持率(30日間でコインを保持しているウォレットの割合)は96.16%まで低下し、過去2か月で最低水準となった。これは投資家の信頼が揺らいでいることを示しており、短期トレーダーが利益確定や損切りを進めていると考えられる。
保持率の低下は、ホルダーが将来の価格上昇に対する信頼を失い始めている兆候だ。特に、過去数か月間の横ばい相場により多くの投資家が忍耐を失っており、売却圧力を強めている。
Sponsored資金流出が続き、弱気シグナルが点灯
チャイキン・マネーフロー(CMF)指標は現在-0.10で推移しており、明確にゼロラインを下回っている。これは市場からの資金流出を意味し、売り圧力が買い圧力を上回っていることを示している。
この指標がマイナス圏で定着していることは、短期的な反発の可能性よりも下落トレンドの持続を示唆しており、強気派が勢いを失っている証拠でもある。
柴犬コインの価格見通し:売りと希望の狭間で
現在、SHIBは0.00001155ドルのサポートをかろうじて維持している。この水準を下抜けると、心理的節目である0.000010ドルを割り込み、4か月ぶりの安値0.00000986ドルを再テストする可能性がある。
一方で、市場に新たなミームコインブームが再燃し、SHIBへの投資資金が再流入すれば、抵抗線の0.000013ドルを突破し、次の節目である0.0000143ドルまで上昇する可能性も残る。
ただし現状では、ホルダーの離脱と資金流出が続く限り、SHIBの回復は限定的となりそうだ。