柴犬コイン(SHIB)の価格は今年、下押し圧力が続いている。年初来で約12%下落し、他の主要資産が上昇する中で逆行している。過去30日間で18.1%、直近1週間でさらに6%下落し、執筆時点では0.0000123ドル前後で取引されている。
注目されるのは、大口投資家(クジラ)が依然として強気か、それとも持ち高を減らしているのかという点だ。データは後者を示しており、重要な価格水準に影響を及ぼす可能性がある。
クジラがSHIB保有量を削減
100億〜1000億SHIBを保有するウォレット群が保有量を減らしている。7月21日時点では17兆7,200億SHIBだったが、7月28日には17兆6,300億SHIBに縮小。わずかな減少でも価格は大きく反応し、8月2日までに0.000014ドルから0.000012ドルへと約14%下落した。

その後も売却は進み、8月21日時点で保有量は17兆3,300億SHIBにまで減少。約3,000億SHIB、370万ドル相当が売却された計算だ。弱含むトレンドの中での売り越しは、さらなる下押しを警戒させる。
トークンのテクニカル分析や市場動向についての詳細は、編集者ハルシュ・ノタリヤのニュースレターから登録可能だ。
ヒートマップが示す蓄積とリスクゾーン
Glassnodeのコストベース分布ヒートマップによれば、約19兆9,900億SHIBが0.00001212ドル付近に集中しており、強力なサポートとして機能している。この水準は8月19日の下落局面でも価格を支えた。

一方で、約118億3,000万SHIBが0.00001269ドルに位置し、抵抗帯として作用している。SHIBは直近数週間、この水準を突破できずにいる。
クジラの売りが続くなかで0.00001211ドルを割り込めば、新たな下落圧力が強まりかねない。ヒートマップは、これらの水準で攻防が激しくなることを示している。
コストベースのヒートマップは、大量に蓄積された価格帯を可視化するもので、強力なサポートや逆に売り圧力の発生源を特定するのに有効とされる。
価格チャートが示すレンジ
日足チャートもヒートマップの水準を裏付ける。SHIBは0.00001237ドル前後で推移し、直下には0.00001203ドルのサポートが控える。これを割り込めば、次は0.00001100ドルや0.00001000ドルが焦点となり、7月の安値水準が意識される。

逆に、0.00001271ドル(ヒートマップの0.00001265ドル付近)を明確に突破すれば弱気ムードを和らげられる。力強いブレイクアウトが成立すれば、0.000014〜0.000015ドルへの反発も見込める。ただし、そのためにはクジラ需要の回復が不可欠だが、現状ではその兆しは乏しい。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
