執筆時点の柴犬コイン(SHIB)は0.00001282ドル、週次+4.1%、24時間+2.0%。一方で3カ月の上昇は+3.2%と小幅。短期の反発ムードは、驚くべきクジラの売り回転と素早い利確で減速した。
それでも全てが台無しになったわけではない。ブレイクアウトの骨格は維持され、ディップ買いもわずかな希望を繋いでいる。
クジラが買い増し→即オフロード 利確でブレイク鈍化
9月5日、クジラ保有は692.68兆→703.95兆SHIBへ急増(価格0.000012ドル時点で約+1.35億ドル相当)。だが数時間で701.93兆へ減少し、約2,500万ドルの純売りに転じた。
Sponsored同日の値動きも0.00001206→0.00001248ドルへ上昇後に瞬時失速。9/4〜9/8の「利益状態の供給」は20.86%→29.64%へ急伸し、売り手(クジラ含む)が小幅上昇を利確に使っている構図だ。
ブレイクは起きたが控えめ。新規に強いクジラフローが戻らない限り、勢いは脆弱なまま。しかも週次で価格が+4%の間、利益状態の比率は高止まりしており、追加利確のリスクが残る。
ブレイク構造は維持、だが“燃料”が要る
利確で頭を抑えられつつも、SHIBは上昇三角形の外側で推移し、まず0.00001253ドルを突破済み。次のカギは0.00001352ドルと0.00001473ドル。0.00001597ドルを明確ブレイクできれば、上値余地が広がる。
逆に0.00001253→0.00001202ドルの順に割り込むと失速リスクが増大。9/5のクジラ買いの残弾が手仕舞いに向かえば、弱気圧力が強まる可能性がある。
わずかな希望:マネーフロー指数(MFI)が切り上がり、新高値を付け始めている点。価格が小幅上昇のなかMFIが伸びるのはディップ買いの兆候になりやすい。ただし確信には、MFIが7月末高値を明確に超えることが条件だ。
総じて、買いはまだ慎重。まずは0.00001352ドルの攻略が強気継続の合図となる。ここを明確に越えれば、三角形ブレイクとしての信頼度も増し、上方ターゲット(0.00001473→0.00001597ドル)に視線が移るだろう。