イーロン氏、スペースXの技術情報をGrok新モデルに活用

  • イーロン・マスク氏は、スペースXのエンジニアリングデータがグロックの次期モデルの学習に活用されると述べた。
  • ITAR輸出規制法で制限される資料は、学習対象から除外する方針だ。
  • この動きは、Grok BuildとClaudeを比較した開発者からの賛否両論の意見を受けたものだ。
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イーロン・マスク氏は、SpaceXのエンジニアリングデータをGrokの次回学習に投入すると表明した。ただし、米国の武器輸出法で制限される資料は除外する方針。

マスク氏は7月21日にXでこの計画を発表し、Grokのエンジニアリング能力を直接的に強化すると説明した。

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SpaceXのデータ、2兆パラメータ学習に参加

マスク氏は、SpaceXのエンジニアリングデータを2兆パラメータの新モデルの補足学習に用いると記した。この規模は、Grok 4.5の公開版を支えるV9アーキテクチャの1兆5000億パラメータをほぼ倍増させる水準。

億万長者である同氏は、国際武器取引規則(ITAR)によって規制される情報、すなわち米国の防衛・宇宙技術に関するデータは提供対象外とした。この除外措置により、SpaceXは法令順守を維持しつつ、ロケットや衛星に関するエンジニアリング知見をモデルに供給する形。

SpaceXは、急速な成長とともにこのデータ資産を構築してきた。同社は今年、過去最高となる新規株式公開を完了。調達資金でエンジニアリングとAI開発を同時に拡充。

Grokの構築、開発者から賛否両論

マスク氏の投稿は、Grok BuildとOpenAIのCodexを数週間にわたり比較テストした開発者に対する返答。開発者は、Grok Buildが複雑なコーディング課題でClaudeを上回るとしつつ、Codexも安定していると評価。

こうした評価は、同ツールの苦戦期間を経てのもの。以前のレビューでは、Grok 4.5がベンチマークテストで< a href="https://jp.beincrypto.com/grok-4-5-automationbench-agent-benchmark/" target="_blank" rel="noopener">一貫しない結果を示したことが指摘された。マスク氏はこのモデルをOpusクラス(Anthropicの上位Claudeラインへの言及)と位置付けたが、評価は分かれる。

SpaceX、新たな規模の強みに着手

このデータ提供の動きは、SpaceXが< a href="https://jp.beincrypto.com/spacex-new-aspirations-after-ipo/" target="_blank" rel="noopener">600億ドル規模の開発を進めるなかで起きた。IPO後数週間でCursorの親会社を買収し、コーディングツール強化に乗り出した。マスク氏はSpaceXの2030年< a href="https://beincrypto.com/musk-spacex-1-trillion-revenue-2030/" target="_blank" rel="noopener">1兆ドル売上高も見込む。

xAIもGrokの展開を拡大中。公式Grokアカウントは、「Grok for Excel」が利用可能になったと発表。Grok 4.5で財務モデルの構築、市場データ分析、チャート生成を可能にする。

この新サービスは、SpaceXのエンジニアリングデータでの学習強化を控え、xAIが基盤モデル上に新製品を積み重ねる戦略を示す。ロケットや衛星の機密データをGrokに投入することで、規模の優位性がモデル開発工程と直結する。

さらに、Grokはエンジニアリングデータ群を獲得。これはOpenAIやAnthropicといった競合が容易に入手できない強み。2兆パラメータモデルがClaudeやCodexとの性能差を埋められるかは、マスク氏の主張に限らず、ベンチマークでの真価にかかる。


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