ChatGPTの障害報告件数は木曜日午前、10分間で5000件から2万2000件超に急増した。ClaudeやGrok、コーディングツールのCursorもすでに停止していた。
3つの競合ラボはおよそ90分以内に相次いで停止したが、どのクラウドプロバイダーも障害を公表しなかった。カルダノ創業者のチャールズ・ホスキンソン氏は、唯一例外として自社TPUを活用するGeminiを挙げた上で、国家による関与の可能性を指摘した。
AI障害の経緯
GrokとClaudeでは米東部時間午前9時頃からエラー報告が相次いだ。ChatGPTの障害報告は90分後に急増したとDowndetectorのデータが示した。
OpenAIだけが何らかの確認を行い、ChatGPTとコーデックス(同社のコーディングエージェント)でエラー増加を記録した。
Anthropicの利用者は代わりに“キャパシティの上限”に直面した。
「予期せぬキャパシティ制約のため、Claudeはメッセージに対応できません。しばらくして再度お試しください」と、Claudeのアプリ内エラー表示。
xAIはインシデント発生を発表していないが、Grokはユーザーにモデルの利用不能を通知した。
チャールズ・ホスキンソン氏、国家関与説を示唆
イーサリアム共同創設者でもあるカルダノ幹部のホスキンソン氏は、3つのAIモデルはいずれもエヌビディアへの依存が指摘されるとして、国家による同時攻撃の可能性を示唆した。
「国家による介入でClaude、ChatGPT、Grokの全てが停止したように見える」とホスキンソン氏は投稿した。
これは、技術的な不具合やハッカーによるものではなく、政府が意図的に3つのチャットボットを停止させたとの見方。
GoogleはGeminiに関するインシデントを記録していないが、利用者からは数百件の報告が寄せられ、新規APIキーの提供障害が発生した。共通チップサプライヤー=共通故障経路ではなく、異なる建屋にあるエヌビディア製ハードウェアが同時に故障することもない。
障害の規模には差があり、Claude・Grokはいずれも1500件規模で報告がピークとなり、ChatGPTは3万5000件に達した。
攻撃報告はないが、OpenAIは影響を受けた19のコンポーネントを公表し、AnthropicはOpusモデルへの影響を挙げた。
今回の障害は分散型AIへの関心を促している。ホスキンソン氏率いるカルダノエコシステムによるプライバシーサイドチェーン「Midnight」にも注目が集まる。
共有コンピュートへの注目
関心はメンフィスのある建物に集まった。SpaceXは2月にxAIと合併後、AnthropicにGrok向けに設計されたColossus 1の全コンピュート能力を貸し出した。
Anthropicはそこで22万台超のエヌビディアチップにより300メガワット以上を消費し、xAI保有の約50万台GPUの約半数にあたる。
木曜日の被害企業のうち2社は同じサーバーラックを利用するが、両社とも障害との関連は認めていない。
「Grok、Claude、ChatGPTはいずれもメンフィスのColossus 1の容量を大きく使っている。これが障害発生源の可能性が高い…偶然か破壊工作かが問題だ」とある利用者が指摘した。
Cloudflareの障害は昨年11月にも暗号資産プラットフォームを直撃し、その数週間前には2度のAWS障害もサービス停止を招いた。
Anthropicは3月の同様の障害では単独で遮断された。
集中化は効率的だが、全てが一度に止まると代償は大きい。
複数のAIモデルが数日差で相次いでリリースされる中での障害発生となった。









