BRC-20、ミームコインのブームも加熱感が弱まり、相場が落ち着く中、ビットコインの新プロトコルSRC-20が話題になり始めている。SRC-20はOrdinalとのローンチ後1ヶ月の活動量を比較すると、圧倒的な差を持った活動量を記録した。今後の同プロトコルの盛り上がりが期待されている。本稿ではビットコイン新プロトコルSRC-20について解説する。
SRC-20の特徴とは
SRC-20、またはSTAMPSは、Mike In Space氏によって作成されたビットコインブロックチェーンにデータを追加する新しい方法を提案するプロトコル。2023年4月あたりから人気に火がつき、ローンチから1ヶ月で18,000以上のSTAMPS NFT、そして63のSRC-20トークンがビットコインのブロックチェーン上にミント・デプロイされている。
同プロトコルの特徴的な点は、ビットコインブロックチェーンの取引可能なトランザクションに直接データを保存することだ。また、STAMPSは、トークンを発行する際にビットコインをバーンする(バーンアドレスに送信する)という方法を用いず、通常のビットコイントランザクションと同様に支払いを行い、データを追加することが可能だ。
SRC-20の利用目的
このプロトコルの利用目的としては、一部のNFTをミントし、全てのビットコインノード間でデータを保存することが挙げられるだろう。特に、24×24ピクセル、8色のPNGやGIFといった軽量なファイルでNFT全体を形成し、画像の大きさに基づいて異なる部分で売買されることが提案されている。
STAMPSは、Ordinal、Inscriptionsこれら3つのコンセプトは全て取引に情報を追加する点で共通しているが、目的と特性はそれぞれ異なる。例えば、Ordinalは”過去のデータを削除したい”と考えるノードにより、そのデータを整理・削除することが可能。しかし、STAMPSの場合はビットコインのUTXOセットに保存されているため、データの整理・削除が不可能だ。さらに、STAMPSはInscriptionsよりも大きなリソースを消費し、その使用にはより高いコストが掛かる。
- UTXOは「Unspent Transaction Output」の略で、ビットコインの取引でまだ使われていない出力のことを指す。これはビットコインの取引状態を追跡するための主要な方法で、所有者が新しい取引で使用可能なビットコインの量を示す。
ビットコインネットワークの新トレンドとなるか
SRC-20はまだ初期段階にあり、今後の市場の盛り上がりが期待されている。8日には、ビットコインコア開発者のルーク・ダッシュJr氏が投稿したメールによってビットコインのフォークが懸念されていたが、STAMPSとSRC-20トークンは、代替手段として機能するのではないかとの期待の声も上がっている、なお、デプロイされているトークンはhttps://stampsrc.github.ioにて閲覧可能で、購入したいSTAMPS NFTがある場合はhttps://rarestamp.xyz/から購入可能となっている。
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