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ミームコイン人気を裏支えするBRC-20トークンとは

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更新 Shota Oba

2023年5月3日現在、ビットコインのブロックチェーンには335万件のOrdinalインスクリプションがあり、新たなトークン規格「BRCー20」が注目を集めている。さらに、ビットコインネットワーク上のトークンの取引は、2日間連続で通常のビットコイン取引の数を上回っている。

BRC-20トークンは、NFTや代替可能なトークンをビットコインブロックチェーン上で発行および転送できるようにすることを目的に、オンチェーンアナリストDomo氏によって2023年3月上旬に作成された。BRC20トークンはOrdinalプロトコルを活用し、クリエイターがオンチェーン上で代替性のある暗号通貨を発行可能。BRC-20はイーサリアムのトークン規格ERC-20をモデルにしているが、BRC-20トークンはスマートコントラクトを利用しないなど、BRC-20はイーサリアムベースのものとは異なる。加えて、これらのトークンをミントして取引するには、ビットコインウォレットが必要となる。

画像:The block

すでに市場では11,500枚以上のBRC20トークンがミントされ、Ordinalインスクリプションが335万を超えている。ビットコインのmempoolに20万件以上の未確認取引が溜まっている。これらのBRC-20トークンによる取引の増加とともに、ガス代が増加。Ordinalインスクリプションの増加も伴い、ガス代は4月下旬以降急上昇。最大で27.73ビットコインに達した。さらに、4月29日から5月2日にかけて、BRC-20トークン規格を使用した取引が、ビットコインブロックチェーン上のすべての取引の42%~54%を占めた。

mempool(メモリプール)とは、ブロックチェーンネットワーク上でまだブロックに取り込まれていない、未確認の取引を一時的に保持する領域のことを指す。

BRC-20トークンには、ordi、$OG$、PEPE、MEME、PUNK、などが含まれている。本稿執筆時点でのordiの時価総額は5200万ドルで、$OG$は790万ドル、PEPEは830万ドルとなっている。これらのBRC20コインはordspace.orgで見ることができ、本稿執筆現在の総市場価値は1.15億ドルとなっている。さらに、イーサリアム上でもPEPEトークンが登場し、わずか2週間で5億ドルの時価総額に達している。PEPEトークンは4月末より急騰し話題を呼んでいる

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Shota Oba
国際関係の大学在籍中に国内ブロックチェーンメディアでのインターンを経て、2つの海外暗号資産取引所にてインターントレーニング生として従事。現在は、ジャーナリストとしてテクニカル、ファンダメンタル分析を問わずに日本暗号資産市場を中心に分析を行う。暗号資産取引は2021年より行っており、経済・社会情勢にも興味を持つ。
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