テスラ(TSLA)株は394ドル付近で推移し、2つの主要チャートパターンの形成が完了間近である。週足のカップ・ウィズ・ハンドル型と日足の対称三角形型の双方が、今後数日から数週間以内に大きな動きにつながる可能性を示唆している。
両タイムフレームにおいて出来高は縮小傾向にあり、相対力指数(RSI)はいずれも50付近で推移。これにより、テスラ株は470ドルのレジスタンスと350ドルのサポートの間で膠着状態となっている。
週足カップ・ウィズ・ハンドル型が759ドルを示唆
週足チャートでは、2024年後半の高値(480ドル付近)から2025年半ばの安値(240ドル付近)まででカップを形成。その後、価格は2025年12月に再びリム(縁)に到達したが反落し、2026年4月の安値でハンドル部分が形成されたように見受けられる。
このパターン全体で出来高は減少傾向を示し、有効なカップ・ウィズ・ハンドル型でよく見られる動きである。一方、週足のRSIも50を僅かに下回り、モメンタムは中立的である。
このパターンの目標価格は759ドルである。ただし、これは週足で470ドルのレジスタンスを終値で明確に上抜けて初めて発動する。現在値からその目標まで達成すれば、約92%の上昇となる。
構造に強気な兆候が見られても、市場センチメントは依然として不安定。テスラ株は今月初めに過去最高の四半期納車台数を記録したが、7%下落する場面もあった。
日足トライアングルは価格を転換点へ圧縮
週足パターンが前向きな一方、日足チャートでは未だ方向感が定まらない。2025年12月高値(490ドル付近)以降、対称三角形が形成されており、上下のトレンドラインは複数回サポート・レジスタンスとして機能している。
現在価格は三角形の頂点に向けて約80%まで進行。歴史的にこのようなパターンは、頂点到達前にブレイクアウトが起きやすく、今後数日から数週間以内に決着がつく可能性が高い。
内部には2つの水準が攻防の焦点となる。7月初旬に売り圧力が強まった415ドルがレジスタンス、一方、1月以来何度も下値を守ってきた380ドルがサポートである。
ポジショニングも同様に不透明感が漂う。Quiver Quantitativeのデータによれば、前四半期には1,987の機関投資家がテスラ株を買い増し、1,559が保有比率を減らした。また、6月下旬にはFSD v14 Liteのリリースを受けて8%の上昇を記録したが、同動きも数日で失速した。
テスラ株価は470ドルと350ドルが分岐点
両チャートが示すのは、張りつめた市場である。日足で415ドルをブレイクすれば、より大きなパターンの本格的な試練となる470ドルの「リム」まで道が開ける。
週足終値で470ドルを明確に超えた場合、カップ・ウィズ・ハンドル型の目標である759ドルが視野に入る。これはブレイクアウト水準から約61%の上昇に相当する。
逆に、380ドル割れとなれば下落シナリオが進行し、350ドルを目指す展開。週足で350ドルを下抜ければ、両パターンは無効となる。
材料次第で相場が動く可能性もある。7月8日には連邦裁判官がイーロン・マスク氏と米証券取引委員会(SEC)の和解案を承認し、長年の法的リスクが解消。また、テスラは今月注目される主要米国株の一つでもある。
モメンタムが中立、出来高が圧縮する中で、テスラはどちらかの方向に傾く契機を待つ状況である。どちらかの水準に週足が近づいて終える場合、まず759ドルか350ドルのいずれかに注目が集まる展開となる。









