テスラ(TSLA)株は先週、313.03ドルで取引を終えた。5営業日で約18%下落し、2022年以来最大の週間下落幅となった。チャート上では2つのテクニカル指標が連続して下抜け、次の下値ターゲットは296ドルに設定されている。
この下落で350ドルのサポートゾーンが消失した。第2四半期の決算は売上高こそ過去最高だったが、利益が大きく予想に届かなかった。月曜日の米国プレマーケットでは、小幅な反発で321ドルを試す動きが予想された。
決算の予想下振れが急落を招く
テスラは第2四半期の売上高が282億4000万ドルとなり、前年同期比26%増で市場予想も上回った。一方、調整後1株当たり利益(EPS)は0.33ドルにとどまり、コンセンサスの0.51ドルを下回った。営業利益率も1.4%まで低下した。
設備投資は142%増の57億9000万ドルとなり、生成AIやOptimusロボット、ロボタクシー開発への投資が増加した。フリーキャッシュフローは2024年初以来初めてマイナスに転じた。
ウォール街では、この下落の過剰反応と見る向きもある。ウェドブッシュ証券のダン・アイブスマネジングディレクターは、設備投資急増は仮説の崩壊ではなくタイミングの問題とし、CNBCにこう語った。
「この分野はまさに軍拡競争の真っただ中にある。進捗度でいえばまだ全体の15%に過ぎない。」
一方で、他のアナリストの間では、AI事業への期待による現在の株価水準の正当性に対して依然として意見が分かれている。
週足チャート:350ドル割れでトレンドライン攻防
週足チャートからは今回の下落の大きさが分かる。先週のローソク足は17.81%下降し、2025年9月以降、サポートとなっていた350ドルゾーンを一気に下抜けた。同ゾーンは今後レジスタンスへと変わる。
現在の価格は2024年安値を起点に引いた上昇トレンドライン上に位置する。過去2年以上にわたりテスラ株の上昇トレンドを規定してきたラインであり、週足ベースでここを明確に割り込めば、単なる調整ではなく構造的な変調となる。
このトレンドラインを下抜けた場合、次の主要な需給ゾーンは260ドル付近となる。2024年および2025年に何度も反転を見せた重要な水準である。一方、470ドルのレジスタンスは2024年末以降すべての上昇を抑えてきた天井として依然として意識される。
過去には、強気のカップ・アンド・ハンドルパターンから、TSLAのターゲットとして759ドルが示唆された。ただし、これは470ドルを週足終値でしっかり上抜けた時にのみ有効となり、現状では実現が遠い状況となっている。
テスラ株 価格予想は296ドルにシフト
短期の動向を示すのは日足チャートである。5月高値の455ドル付近以降、TSLAは下降の並行チャネル内で推移し、約3か月にわたり上下限を尊重してきた。
決算発表翌日の7月23日、株価はチャネルの下限と350ドルゾーンを同時に下抜けた。この日は数か月ぶりの高水準の出来高となり、単なる振り落としではなく、本格的な下方ブレイクの意思が示唆された。
このチャネルからの下方ブレイクによる達成予想値は296.16ドルであり、金曜日の終値からさらに約5%下となる。ちょうど週足トレンドライン直下の水準となり、今週の攻防の主戦場は296ドルから310ドル付近となる。
仮に296ドルを明確に割り込めば、さらに260ドルの需給ゾーンへの下落が現実味を帯びる。逆に強気派が反転を狙う場合、350ドルを回復しチャネル内へ戻すことが重要となる。
次の変化要因はテクニカルだけとは限らない。ロボタクシーの経済性やOptimusの具体的なスケジュールで進展があれば、センチメントがチャート以上のスピードで変化する可能性もある。当面は、チャネル上限と2年続くトレンドラインの間に挟まれ、いずれかがブレイクされる展開を迎える。









