ステーブルコイン発行大手のテザー社は、8,889ビットコイン（BTC）を取得し、その準備金を大幅に増強した。
Tetherの直近の購入により、同社のビットコイン準備高は7万5,000 BTCを超え、合計価値は53億ドルを超えた。
ビットコインを受け入れつつあるテザー社
オンチェーンデータは、Tetherが2024年3月31日17:21（UTC）にBitfinexのホットウォレットからビットコインを受け取ったことを明らかにしている。取引時、これらのビットコインは約6億2700万ドルの価値があった。
過去1年間、Tetherはビットコインの保有量を明らかに増やしてきた。Tetherは2023年の第1四半期に初めてビットコインの保有量を公表した。当時、彼らはまた、「余剰のテザー・ステーブルコイン準備」から得た「企業利益」から最大15％を定期的にビットコインに投資すると主張していた。
“世界初で最大の暗号通貨であるビットコインに投資するという決定は、投資資産としての強さと可能性に裏打ちされている” とTetherのCEOであるPaolo Ardoinoは述べている。
続きを読む2024年に最も多くのビットコインを所有するのは誰か？
Tetherの2023年第4四半期の最新の認証報告書は、これらの投資の財務的影響についてさらなる洞察を提供した。報告書によると、ビットコインは同社の連結準備金に28億ドル貢献した。このような財務戦略は、テザー社が暗号通貨市場のダイナミクスを活用して経済的地位と経営回復力を強化するというコミットメントを強調するものである。
デジタル資産への投資だけでなく、テザー社は重要な技術やインフラ領域にも視野を広げている。同社はビットコインのマイニングや人工知能（AI）技術など、さまざまな分野に進出している。
その結果、この戦略的行動は、デジタル資産業界における多面的な投資家およびインフラ開発者になるという野心を示している。
「テザーは主に1つの製品（USDt）で知られているが、当社はAIからP2P通信まで、ビットコインマイニングから再生可能エネルギー生産まで、多くの戦略的分野における投資家およびインフラ構築者になりつつある」とアルドイノ氏は書いている。
テザーデータのAIフォーカスの拡大は、新しい業界標準を設定するためのオープンソースのマルチモーダルAIモデルの開発や、AI技術におけるイノベーションとアクセシビリティの推進など、いくつかの重要な分野に焦点を当てる。
テザー社のビットコイン埋蔵量の増強と新たな技術領域への拡大は、まさに多様化と革新に向けた戦略的軸足を反映している。
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