ヘデラ(HBAR)とXRPは、いずれも米国発の暗号資産プロジェクトであり、過去1年間の価格推移は強い相関を見せてきた。アナリストたちは、この動きが年末にかけてどのようなシナリオを描くのか注視している。
テクニカル分析からファンダメンタルズまで、両銘柄にポジティブなシグナルが確認されており、価格上昇への期待が高まっている。
SponsoredHBARとXRPの相関関係
ヘデラはハッシュグラフコンセンサスを基盤とした分散型台帳で、評議会に参加する世界的企業群が運営を担う。
XRPは、リップルが開発したXRPレジャー(XRPL)のネイティブトークンで、効率的な国際送金に特化している。
両者の価格チャートを重ねると、過去1年間ほぼ同じタイミングで上昇・下落している。
DefiLlamaによれば、相関係数は7日間で0.97、1か月で0.93、1年間で0.89と極めて高い。これは投資家センチメントが短期・長期ともに重なっていることを意味する。
アナリストのSteph Is Cryptoは、両銘柄が「下降ウェッジ」パターンを形成していると指摘。すでに終盤に差し掛かっており、9月にブレイクアウトする可能性があるとみている。
Sponsored「XRPとHBARのブレイクアウトは間近だ!」 — Steph Is Crypto
下降ウェッジは典型的な強気パターンだ。フィボナッチ測定では、XRPは4.6ドル、HBARは0.4ドルを目指せるシナリオがある。
短期だけでなく、多くの投資家は両銘柄を「長期保有の優先候補」とみなし、次のブルサイクルを狙っている。
「私の意見では、どちらも長期保有すべきだ。次のブルまで持たないのは愚かだ」 — Dylan Deloach
一部はトークノミクスでHBARが優位になると主張。XRPは総供給1000億のうち流通は60%、HBARは総供給500億のうち84%以上が流通している。つまりXRPは今後も長期的なアンロック圧力を抱えやすい。
各プロジェクトは個別の成長戦略を進める。ヘデラはSibos 2025やCBDC・DeFi関連の取り組みで存在感を拡大。リップルは銀行・金融機関との提携拡大とRLUSDステーブルコインの開発を進め、SEC訴訟の進展も投資家心理を改善させている。