暗号資産市場は2025年9月第2週、アプトス(APT)、ソニック(S)、チーリー(CHEEL)が大規模な新規供給を解放し、総額5億1,300万ドル相当の重要なトークン・ロック解除を迎える。
これらのロック解除は市場のボラティリティを高め、短期的な価格動向に影響を及ぼす可能性がある。
1. チーリー(CHEEL)
Sponsored- ロック解除日:9月13日
- ロック解除トークン数:2,081万CHEEL(総供給量の2.08%)
- 総供給量:10億CHEEL
チーリーは、ユーザーが短編動画を視聴するだけで暗号資産報酬を得られるGameFi型SNSプラットフォーム。いわゆる「注意経済」に基づき、ユーザーの時間と集中が収益化される仕組みだ。
チームは9月13日に2,081万CHEELをロック解除する。想定額は5,578万ドル相当。
内訳は、報酬配布が1,058万トークン、マーケティングと流動性にそれぞれ755万・264万CHEELを充当。加えて、コミュニティドロップ向けとして約3万6,720トークンを確保する。
2. アプトス(APT)
- ロック解除日:9月11日
- ロック解除トークン数:1,131万APT(総供給量の0.96%)
- 現在の流通供給量:6億8,850万APT
- 総供給量:11億7,000万APT
アプトスは、Moveプログラミング言語を活用し、分散型アプリケーション(dApps)とWeb3エコシステムにスケーラビリティ、セキュリティ、効率性を提供するレイヤー1ブロックチェーンだ。
9月11日に1,131万APTをロック解除。想定額は約4,942万ドルで、現在の時価総額比では1.64%に相当する。
配分は、コア貢献者に396万APT、コミュニティに321万APT、投資家に281万APT、財団に133万APTを予定している。
Sponsored3. ソニック(S)
- ロック解除日:9月9日
- ロック解除トークン数:1億5,000万S(総供給量の4.6%)
- 総供給量:32億2,000万S
ソニックは、高スループット、迅速なファイナリティ、EVM互換性を兼ね備えた次世代の分散型金融(DeFi)基盤チェーン。効率的でスケーラブル、かつ開発者フレンドリーなエコシステムの構築を目指し、高度な金融アプリケーションの展開を促す。
9月9日に1億5,000万Sを流通に投入する見通しで、想定額は4,647万ドル。米国での事業拡大支援にも充てられる。
一方、ムーブメント(MOVE)、バウンスビット(BB)、io.net(IO)、peaq(PEAQ)なども同週にロック解除を予定。市場全体への影響が増幅される可能性がある。