トム・リー氏(ビットマイン・テクノロジーズ会長)は、ビットコインが今年中に「容易に」20万ドルへ到達すると予測した。現在BTCは約11万3,000ドルで取引されている。
リー氏は、米連邦準備制度理事会(Fed)の利下げがビットコイン上昇の主要ドライバーになると強調した。
金融政策と市場の感応性
Sponsoredテレビインタビューでリー氏は、ビットコインやイーサリアム(ETH)など暗号資産は金融政策の変化に敏感だと説明。9月17日に予定されるFOMC会合が利下げ決定の重要な分岐点となり、その後のBTC上昇につながる可能性が高いとした。
リー氏は長年アナリスト・アドバイザーとして活動してきた人物で、最近イーサリアムDAT企業ビットマインの会長に就任。現在は自身が創設したファンドストラット・キャピタルと両職を兼務している。
CMEグループのFedWatchツールによれば、市場は年内に3回、来年9月までに合計6回の利下げを織り込み、約1.5%ポイントの引き下げを想定している。
ただし米経済は依然堅調で、大幅利下げには違和感もある。失業率は4.3%と完全雇用に近く、米主要株価指数は6月末以降、過去最高値を何度も更新している。
景気後退のリスク
一方で、一部の専門家は雇用市場の急速な悪化に警戒する。7月・8月のNFPデータは悪化の兆しを見せており、火曜日に発表されたBLSの予備的ベンチマーク修正では約80万件の雇用減少が示される可能性がある。
もし修正が予想通りなら、Fedは6回以上の利下げに追い込まれる可能性がある。9月会合で50bp利下げが議論される可能性も指摘された。
リー氏は、暗号資産は例年Q4に強いパフォーマンスを示す傾向があると指摘。今年も例外ではなく、季節的要因とFed利下げが重なれば強いラリーを生み、BTCはさらに77%上昇して20万ドルに達すると予測している。