アメリカ政府は6年以上ぶりに大規模な連邦政府閉鎖に突入。2018年以来の事態に暗号資産市場がどう反応するか注目が集まる。今回はデジタル資産が不確実性をよりスムーズに乗り越えるのか、それとも再び急落を迎えるのか。
BeInCryptoは2018年閉鎖時に大きく動いたアルトコインを振り返り、現在の動向を分析した。
Sponsoredトロン(TRX)
2018年当時、TRXは時価総額46億ドルを誇ったが、政府閉鎖の最中に24時間で17%急落。最大の敗者の一つとなった。
ただし今回は状況が異なる。暗号資産市場は成熟し、米政治イベントへの依存度は低下。過去24時間で総時価総額は660億ドル増加しており、投資家心理は改善している。
現在価格は0.338ドル。0.345ドルの抵抗突破がカギで、超えれば一段高が見込まれる。停滞した場合もサポートを上回って推移する可能性が高い。
アーベ(AAVE)
前回の閉鎖時、AAVEも1日で20%近く下落した。しかし今回は市場の成熟度が高く、急落リスクは限定的とみられる。
チャイキン・マネーフロー(CMF)は資金流入を示し、投資家需要が堅調。295ドルの抵抗を突破すれば300ドル到達の可能性もある。
Sponsoredただし277ドルを割れば下落圧力が再燃。259ドルやそれ以下まで調整するリスクがある。
チェーンリンク(LINK)
2018年当時はトップ100の87位、時価総額3.1億ドルに過ぎなかったLINKだが、現在は150億ドル規模へと拡大した。
前回閉鎖時には22%下落したが、今回は状況が異なる。MACDは強気クロスを示し、短期的な上昇持続を示唆している。
23.4ドルを突破すれば25.81ドルを目指せる。ただしセンチメントが悪化すれば19.91ドルや17.31ドルまでの下落リスクも残る。
総じて、今回の政府閉鎖は2018年と異なり、暗号資産市場全体の耐久力が試されるイベントとなるだろう。