バンガード・グループは、2024年末までにティム・バックリーCEOを退任させることを発表した。バックリーCEOの退任に伴い、金融業界では後任のCEOがどのような方針転換を行うのか、特にビットコインETFに対するバンガードの現在のスタンスについて、様々な憶測が飛び交っている。
バックリーのリーダーシップの下、バンガードは目覚ましい成長を遂げ、運用資産は80%増の9兆ドルという驚異的な規模に膨れ上がった。
バックリーがビットコインETFをブロック
バックリーの在任中の特徴は、顧客のために投資の成功を最大化するという会社の使命に深くコミットしていたことだ。
バックリーは、「バンガードを率い、会社の使命の推進に貢献できたことは、この上ない光栄でした」と述べている。
しかし、暗号通貨に対するバンガードの保守的なアプローチ、特にビットコインETFへのアクセスをブロックするという決定は、資産運用会社の中では異端児として位置づけられている。このスタンスは、デジタル資産でポートフォリオを分散させたいと考える顧客や投資家からの反発を招いた。
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この動きは金融界でかなりの議論を巻き起こしている。ブルームバーグのシニア・アナリスト、エリック・バルチュナス氏は、バンガードの反暗号資産ポジションは時間の経過とともに変化する可能性を示唆した。同氏は、暗号通貨投資への需要の高まりに対応するため、戦略を転換する可能性を示唆した。
「バンガードの反ビットコインETFのスタンスは完全にブランドであり、ボーグルが誇りに思うだろう。とはいえ、彼らがアドバイザリービジネスを構築するにつれ、代替資産クラスへのアクセスが必要になるため、今後数年で軟化すると思います」とバルチュナス氏はコメントしている。
次のCEOは暗号資産を受け入れるか?
こうした中、バンガードの現チーフ・インベストメント・オフィサーで、新たにCEOに就任したグレゴリー・デイビス氏は、極めて重要な人物として浮上している。同氏には投資運用の確固たる経歴があり、バンガードでの実績もある。デイビスは今、会社の将来の方向性を形作る上で、より重要な役割を担う態勢を整えている。
デービス氏は、米国財務省やニューヨーク連邦準備銀行などでも豊富な経験を積んでいる。
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バンガードがバックリーの後継者選びに乗り出す中、多くの疑問がまだ解決されていない。新CEOは暗号通貨に対してよりオープンなスタンスを取るのか、それともバンガードは保守的な軌道を維持するのか。
資産運用分野で大きな影響力を持つバンガードの次期リーダーの決定は、デジタル資産を主流の投資ポートフォリオに組み込む上で、間違いなく広範囲に影響を及ぼすだろう。
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