2023年の前半はビットコイン(BTC)OrdinalsやBRC-20などといったビットコインのエコシステム環境に大きな変化が見られ、取引量は最高値を更新した。そんな中、ビットコインネットワークの現在問題となっているのがトランザクション混雑によるガス代の高騰だ。同問題の解決に向けORC-20やSRC-20が様々なプロトコルが登場。その中でも、MVCはこの分野で顕著なプロジェクトで、スマートコントラクトのビットコイン仮想マシン(BVM)の概念を先駆けて導入した。本稿ではMVCの概要について解説していく。
MicroVisionChain(MVC)はビットコインネットワーク上のレイヤーワンブロックチェーン。ビットコインUTXOに基づく業界初のチューリング完全なスマートコントラクトBVM(ビットコイン仮想マシン)を搭載。テストネットワーク上で1秒間10,000回以上のトランザクション(TPS)を達成している。同プロジェクトのエコシステム上では現在、20種類以上の利用可能なDapps(分散型アプリケーション)と10,000以上のアクティブアドレスが活動している。
- チューリング完全(Turing complete)とは、ある計算モデルやプログラミング言語が、チューリングマシンと同じ計算能力を持っているという性質。チューリングマシンは、英国の数学者アラン・チューリングが提案した理論上の計算機械で、あらゆる計算問題を解くことが可能。
- DAOプルーフ・オブ・ビルディングとはDAOによってトケノミクスが決定するコンセンサスアルゴリズムを指す。
MVCの仕組みとは
MVCは、ビットコインと同じ基本的なUTXOモデル、コンセンサスメカニズム、総供給などがビットコインと同じため、既存のビットコインの単位サトシと1対1のマッピングを確立可能。MVCのトークン供給量は合計2100万。トケノミクスは35%がプルーフ・オブ・ワーク(PoW)、55%がDAOプルーフ・オブ・ビルディング、10%が初期のコントリビューターへ当てられる。
MVCはビットコインの混雑問題を解決するとともに、UTXOとアカウントモデルの利点を統合してレイヤーワンのパブリックブロックチェーンを構築する。MVCは、OrdinalsプロトコルとBRC20を通じて実装されたFT/NFT、DeFi、データストレージ、およびビットコインNFTなどをサポート。ネイティブクロスチェーンのDIDプロトコルでは、現在、同じアプリケーションプラットフォームでイーサリアム(ETH)とポリゴン(MATIC)のNFT、決済を行うことが可能だ。MVCは、市場の需要に基づいて、SRC20などの他のビットコインプロトコルのサポートの拡大が可能。OrdinalsとBRC20をサポートする機能は、7月から8月の間に実装される。
暗号資産トラッキングサイトのコインゲッコーによると、現在のSPACEの時価総額は316万ドル。価格は4.12ドルで時価総額ランキングは1430位に位置している。
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