主要暗号資産であるビットコインは今週、激しい価格変動を伴いながら新たな過去最高値を記録するなど、ボラティリティが高まっている。14日には12万3731ドルまで急騰した後、現在は11万9937ドルで取引されており、ピークから約4%下落している。
しかし、オンチェーンデータによれば、短期保有者の保有パターンが依然として上昇トレンドを支える可能性を示している。
短期保有者がビットコイン次の上昇をけん引
ビットコインの短期保有者(155日以内に保有した投資家)は売却を控え、市場のボラティリティが高まる中でも蓄積傾向を強めている。
この動きは、短期保有者の支出利益率(STH-SOPR)指標に表れており、一時的に中立ラインを下回ったものの、Glassnodeのデータによればすでに反発している。

STH-SOPRは短期保有者が利益で売却しているか損失で売却しているかを示す指標である。1を上回ると利益確定が優勢で強気の市場心理を示し、1を下回ると損失売却が優勢で慎重姿勢を示す。
短期保有者は価格変動に敏感で、市場で最も影響力のある参加者の一部だ。彼らが保有や蓄積を続けることで、下落時の売り圧力を緩和し、上昇ラリーを支える役割を果たす。
積極的な買い手が売り圧力を吸収
ビットコインのテイカーバイ/セル比率は月間最高の1.16に達し、デリバティブ市場で買い優勢の状況が続いている。

この比率は先物や永久契約における買注文と売注文のバランスを示し、1を上回る値は買い手が売り注文を吸収し、攻勢を強めていることを意味する。
市場での需要増加を背景に、短期保有者とデリバティブ市場の積極的な買い手が相まって、反発を支える構図となっている。
12万2000ドル突破か、11万5000ドルへの調整か
これらのトレンドが維持されれば、ビットコインは近く12万2000ドルを再テストする可能性がある。12万2190ドルの抵抗線を突破すれば、過去最高値12万3731ドルへの反発を引き起こす展開も想定される。
一方で市場心理の変化や外部要因による調整で、11万5000ドル付近まで下押しされる可能性も排除できない。

一方で市場心理の変化や外部要因による調整で、11万5000ドル付近まで下押しされる可能性も排除できない。ボラティリティが強まり、上昇傾向の確信が弱まると、売り圧力が増加し、価格が11万5892ドルに下落する可能性がある。
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