ワールドコイン(WLD)は1.85ドルまで急伸し、24時間で+45%、週次で+110%超。3カ月で+50%となり、長い低迷を経て年初来リターンも+26%へ改善した。
これだけの垂直上昇は往々にして“息継ぎ”を伴う。目先は調整のサインが出つつあるが、トレンド転換というより健全なクールダウンになりやすい。
Sponsored利益確定売りが上昇に圧力
オンチェーンでは、利益状態の供給が9月7〜8日に62.3%→79.3%へ急増。約8割が含み益なら利確圧力が高まりやすい。実際、小口・短期層の取引所送金で取引所残高は+2.23%。1.83ドル水準で約1,100万ドル相当の売り圧力が生じている。
一方でクジラは7.30M→7.93M WLDへ積み増し(約+$1.15M)。ただ、取引所流入が上回り、ネットでは+$9.5M超の売り圧力に。加えてスマートマネー/トップ100の売却も観測され、短期の伸び悩み要因となっている。
テクニカルでもRSIが2024年序盤以来の過熱圏に到達。過熱解消を促す押し目は織り込みたい。
押し目買いが示す「健全な調整」
とはいえ需要は強い。資金流入指数(MFI)は年初来高水準へ。価格がいったん冷える局面でもMFIが高止まりするのは、クジラが小幅な下げを吸収しているサインで、押し目の浅さを示唆する。
“利確で下げる→押し目買いが即応”の循環なら、崩れではなくスイング上昇の助走になりやすい。
チャートも「健全な押し」を支持
RSIは過熱だが、トレンド構造は上向き。50EMA(橙)が100EMA(水色)へ接近しており、上抜ければゴールデンクロスで中長期の強気継続を示唆。過去のラリーでもGC前後の押し目は好機になりやすかった。
注目レベル:直近の強サポは1.38ドル。割れると1.06ドルまで深まる恐れ。一方、日足で1.94ドル超えクローズなら押し目シナリオは払拭され、高値更新トライが濃厚に。