トランプ家が関与する分散型金融（DeFi）プロジェクト、ワールド・リバティ・フィナンシャル（WLFI）は、ステーブルコイン分野での存在感を拡大するため、合成ドルプロトコルに1000万ドルを投資した。これににより、WLFIは最近独自の法定通貨担保型デジタル資産USD1を立ち上げた後、ステーブルコイン市場での影響力を強化した。
トランプ関連のDeFiプラットフォーム、ファルコンファイナンスの合成ドルプロトコルに1000万ドル投資
この投資先はFalcon Financeが運営するプロトコルで、特にマルチチェーン対応、共有流動性の提供、Falconの合成ステーブルコイン「USDf」とWLFIが最近発行した法定通貨担保型ステーブルコイン「USD1」間のスマートコントラクトベースの交換機能を強化する。
SponsoredFalcon Financeが発行するUSDfは流通量がすでに10億ドルを超えており、機関投資家や個人ユーザーに安定したデジタルドルへのアクセスを提供することを目的としている。このプロトコルはさまざまな暗号資産を担保として利用できる動的でリスク調整された過剰担保モデルを採用している。
この投資は、機関投資家向けにより効率的なオンチェーンドルの手段を創出する我々のアプローチを裏付けるものだ。WLFIと協力してデジタルドルソリューションを再定義することに興奮している
アンドレイ・グラチェフ｜Falcon Financeのマネージングパートナー
一方、WLFIが最近立ち上げたUSD1は、米ドルと1対1で完全に交換可能で、米国政府系マネーマーケットファンドやドル建て現金同等物で裏付けられている。現在、この資産はFalconのプロトコル上でも担保として利用可能だ。
「Falcon Financeとの戦略的パートナーシップは、包括的なDeFiエコシステムを構築するという我々の使命において重要な前進を示すものだ」と、World Liberty Financialの共同創設者であるザック・フォークマンが声明で述べた。
WLFIは自社の流通ネットワークを活用し、Falconのグローバル市場での採用を促進する予定だ。今回の動きは、法定通貨担保型ステーブルコインと合成ステーブルコインモデルの融合を示すものであり、オンチェーンで流通する次世代のデジタルドルを巡る競争の中で注目を集めている。
