イーロンマスク氏率いるXは、米国外で初となる新たな開発拠点を日本に設ける計画だ。日経新聞が7日、報じた。リンダ・ヤッカリーノCEOは24年より日本市場に特化した新機能と広告システムの開発を加速するために技術者を新規採用すると明かした。
日本市場の開拓にあたって、AIを活用した新機能と広告システムを開発する。日本が米国に次ぐX社の重要な市場であることを強調し、日本での製品開発と広告主との直接コミュニケーション強化を目的としている。
日本はXにおいて、全世界のユーザーの約10%を占め、投稿数や表示回数では世界トップに位置する。同氏は「日本にトップ技術者を配置し、製品開発と広告主との直接コミュニケーションを強化する。これはマスク氏と私が日本市場の重要性の認識からなる」とした。XはAI「Grok」を駆使した検索、ビデオ通話、動画投稿、決済機能などを含む多様なサービスの開発を推進中だ。これまで米国拠点が中心だった開発体制を、日本にも拡大し、市場ニーズに即応する新サービスの展開を図る。
マスク氏は8日、米国を筆頭にXのプレミアム+加入者向けにGrokを展開を開始したと発表。今後1週間で全ての英語圏での展開を開始する。同氏はその後2番目に大きい日本市場で提供を開始したのちに各国へ展開するとした。
日本の金融ライセンスを取得し、X上で金融事業を行う可能性も
米ITメディアThe Vergeの10月の報道によれば、イーロン・マスク氏率いるXは24年末に新しい金融サービスを開始する見込みである。マスク氏は従業員との電話会議で、「24年末に金融サービスを開始する予定で、その素晴らしさに人々は驚くだろう」と述べ、「お金、証券、何でも取り扱われるプラットフォームになる」と説明した。銀行口座が不要になる可能性も示唆した。
Xは現在、金融送金ライセンスの取得に努めており、マスク氏は数カ月以内の完了を目指している。Xはこれまで、投資プラットフォームeToroとの提携を行っている。提供予定のサービスは「世界中にリアルタイムでお金を送る機能」を備えるとされている。ウォール・ストリート・ジャーナルの8月の報道によれば、マスク氏はドージコイン(DOGE)への投資を行っており、XではDOGEを使用した支払い機能の導入も検討中であることが明らかになった。Twitterの買収の数日前には、同氏は「ブロックチェーンを基盤にした、支払い機能も備えた新しいソーシャルメディア企業が必要だ」と発言していた。
Follow us on:
X(Twitter):@BeInCryptoJapan
Telegramチャンネル:@BeInCrypto Japan オフィシャルチャンネル
免責事項 - Disclaimers
当ウェブサイトに掲載されているすべての情報は、誠意をもって作成され、一般的な情報提供のみを目的としています。当ウェブサイトに掲載されている情報に基づいて行う一切の行為については、読者ご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。