XLMは現在0.39ドル付近で取引されており、直近2週間ほどで14%の下落となった。トレーダーの弱気な見方が勢いを増しており、トークンにとって歴史的に困難な8月を迎えている。
XLMの8月の呪い再来、売りシグナル増加
XLMの過去の月間パフォーマンスを確認すると、明らかなパターンが浮かび上がる。XLMが8月にプラスで月間取引を終えたのは、2017年と2021年の2回のみ。それ以外は、すべてマイナスの月次リターンとなっている。
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この過去の傾向と直近の弱いテクニカル指標を併せてみると、8月も引き続き下落トレンドが継続する可能性があることを示唆している。
XLM/USDの日足チャートを確認すると、このアルトコインの価格は現在、20日EMA(指数平滑移動平均線)の下で推移している。20日EMAは約0.40ドル付近で動的な抵抗線として機能している。

20日EMAは、直近20日間の価格平均を示し、特に直近の値動きを重視する指標である。価格がEMAを上回っていれば短期的な強気相場、下回れば短期的に弱気相場を示すことになる。現在の状況は後者であり、XLMに売り圧力が強まっていることを示している。
さらにチャイキン・マネー・フロー(CMF)もゼロラインを下回っており、-0.03付近となっている。これはXLMの市場から資金が流出していることを示す弱気なシグナルであり、短期的な下落トレンドの継続を示唆している。
逆に、資産の価格が20日EMAを下回ると、短期的な市場センチメントが上昇から下降に変わったことを示す。他の弱気な指標と共に売り圧力が増加していることを反映している。

CMF指標は、資産の市場への資金の流入と流出を測定する。その値がプラスの場合、買い手が市場を支配し、資本が資産に流入していることを示す。
逆に、CMFがマイナスの場合は分配を反映し、売り圧力が強く、資金が資産から流出していることを意味する。このトレンドは、XLMの価格下落が単なる短期的なボラティリティの結果ではなく、実際の市場の弱さに裏付けられていることを示唆している。
0.32ドルまで下落か、0.41ドル以上に反発か
XLMは現在本稿執筆時点で0.39ドルで取引されている。アルトコインの需要の弱まりと歴史的に悪い8月のパフォーマンスは、短期的な下落トレンドに入る可能性を示唆している。価格の勢いと資本の流れの指標が赤信号を示しており、センチメントは弱気に傾いている。
資本流入が弱まり続ける場合、XLMの価格は0.36ドルまで下落する可能性がある。この水準が維持できない場合、下落トレンドは0.32ドルまで深まる可能性がある。

一方、需要が回復し、市場の買い圧力が再び強まった場合、価格は反転する可能性もある。特に、XLMの価格が再び20日EMA(0.40ドル付近)を上回って維持できれば、短期的には0.41ドルへの上昇反転も視野に入ってくるだろう。
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