トラスティッド

AIベースのプロトコルQubicがモネロ過半数掌握を報告|クラーケン凍結後にXMR上昇

5分
投稿者 Abiodun Oladokun
編集 Shota Oba

概要

  • Qubicの51%支配主張とKrakenの一時的な入金凍結後、XMRは4%上昇し、市場全体の下落に逆行した。
  • RSIが56.49で、強気のMACDクロスオーバーが買いの勢いとXMRへのトレーダーの信頼を強めている。
  • 価格目標は、需要が続けば$325への強気の押し上げ、勢いが弱まれば$270への後退である。
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プライバシー重視のMoneroネットワークを支えるトークンXMRが、暗号資産市場全体の下落に逆行し、本日4%上昇して主要銘柄の中でトップの上昇率を記録した。この値動きは、世界最大級の取引所クラーケンが、AIベースのプロトコルQubicがMoneroネットワークの過半数を掌握したと主張したあとに、トークンの入金を一時凍結したにもかかわらず起きた。

XMRネットワークの混乱:Qubicが過半数の支配を主張、Krakenが対応

8月14日、AI駆動の暗号資産マイニングプロトコルであるQubicが、Moneroのハッシュパワーの過半数を掌握したと表明した。これは「51%攻撃」と呼ばれる事象に該当する。

これを受け、クラーケンはXMRの入金を一時停止したことを確認した。取引所側は、この措置を利用者保護のための予防策と説明し、XMRの取引および出金は通常通り稼働していると強調した。

数時間後には停止が解除されたが、入金には現在720回の承認が必要とされている。

XMR、中央集権化懸念を払拭し上昇

マイニング集中化への懸念が強まる中でも、XMRの値動きは堅調さを維持した。日足チャートでは、8月16日以来の高値でクローズしており、この混乱が逆にXMR需要を押し上げた可能性を示している。

相対力指数(RSI)の上昇も買い圧力の強まりを示している。本稿執筆時点でRSIは56.49と上昇基調にある。

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XMR RSI.
XMR RSI 出典:TradingView

RSIは資産の「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を測定する指標で、70以上は買われ過ぎ、30未満は売られ過ぎを示す。XMRのRSIは上昇基調にあり、さらなる買いが続けば追加の上昇を促す可能性がある。

さらに、移動平均収束拡散(MACD)指標も上昇傾向を裏付ける。日足チャートでMACDライン(青)がシグナルライン(オレンジ)を7月19日以来初めて上回り、強気トレンド転換を示した。

XMR MACD
XMR MACD 出典:TradingView

このクロスオーバーは短期的モメンタムが買い優位に転じたことを示しており、トレンド強化の兆候と解釈される。過去の事例でも、こうした局面は持続的上昇の前触れとなることが多い。

XMRの自信上昇—次の目標は325ドルか、270ドルに戻るか

これらの指標は、ネットワーク集中化への懸念にもかかわらず、XMRが市場の信認を高めつつあることを示している。この流れが続けば、価格は302.74ドルを突破し、325.13ドルを目指す展開もあり得る。

XMR Price Analysis
XMR価格分析 出典:TradingView

一方で、買い需要が急減すれば270.86ドルまで下落するリスクも残っている。

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アビオドゥン・オラドクンはBeInCryptoのテクニカルおよびオンチェーンアナリストで、同氏は分散型金融(DeFi)、リアルワールドアセット(RWA)、人工知能(AI)、分散型物理インフラネットワーク(DePIN)、レイヤー2、ミームコインなど、さまざまな分野の暗号通貨のマーケットレポートを専門としている。以前、同氏はAMBCryptoで、Messari、Santiment、DefiLlama、Duneなどのオンチェーン分析プラットフォームを活用し、様々なアルトコインの市場分析と技術的評価を行った。さらに、SixthSense DAOのリサーチアナリストとして、盗まれた資産の履歴を追跡するブロックチェーン・フォレンジック・ツールを開発した。同氏はイバダダン大学で法学部の学位を取得している。
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