暗号資産ベンチャーキャピタル大手アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は6日、2024年の暗号資産業界の進歩について前向きな予測を行った。同社は特に、人工知能(AI)と分散化の進歩に肯定的に捉えている。同社の「ビッグ・アイデア・レポート」で発表した。
a16z人工知能の分散化
同社はレポートで、分散化は大企業や政府によるシステムコントロールのために実現が難しいと指摘している。
しかし、Web3の成長には、分散化の新しいモデルの出現を示唆した。これらの新しいモデルは、より豊富な機能を持つアプリケーションに対応することができる。また、マキャベリズムの原理を取り入れたDAOのような手法についても言及した。
このようなモデルが進化するにつれて、当社は前例のないレベルの分散型コーディネーション、運用機能、イノベーションを目にすることになるだろう。
以前からDAOや 暗号資産プロジェクトのガバナンスを批判する声は多い。トークンの実質的な議決権を持つクジラは、Uniswapで証明されているように、ガバナンスの決定を徴用することができる。
同社はまた、分散型ブロックチェーンは中央集権型の人工知能モデルに対抗するものだと指摘する。これらは現在、ハイテク大手しかアクセスできない巨大なリソースを必要とする。
しかし、AIと暗号資産とを組み合わせることで、誰もが大規模な言語モデルを訓練するためにコンピューティングパワーとデータを提供できる承認不要(パーミッションレス)の自由な市場が可能になる。
暗号技術を使えば、誰もがネットワークに計算能力や新しいデータセットを提供し、対価を得ることができる、多面的でグローバルなパーミッションレスの市場を作ることが可能になる
さらに、暗号技術はディープフェイクのようなAIが生成したコンテンツの出所を追跡することもできると、同社は指摘している。
Web3は、AIを分散化する方法を見つけ出すための “実験室 “である。その目的は、一握りのテック大手がAIをコントロールするのを防ぐためだ:。
「分散化されたオープンソースの暗号ネットワークは、AIのイノベーションを民主化し(集中化させ)、最終的には消費者にとってより安全なものにする。
メタとグーグルがAIを強化
関連ニュースとして、Metaは、Facebook、Instagram、Messenger、WhatsApp全体で、ジェネレーティブAIがユーザー体験を向上させることができる20以上の新しい方法をテストしていると発表した。
以前はフェイスブックとして知られていた同社は、一連のサービス全体にAIモデルを統合している。AI画像ジェネレーターを立ち上げ、人工知能が作成した画像に透かしを入れることを計画している。
一方、グーグルは12月6日、テキスト、画像、音声、動画を処理できるマルチモーダルなChatGPTキラーと言われる「Gemini(ジェミニ)」を発表した。
ジェミニは、同社が実施したさまざまなテストやシミュレーションにおいて、競合他社を大きく引き離している。ジェミニはGoogle Bardに統合され、同社のフラッグシップスマートフォンで利用できるようになる。その後、24年にはChrome、広告、検索プラットフォームにも導入される予定だ。
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