AI、ブロックチェーンに特化したソフトウェア開発企業ABC(愛知)は6日、仮想通貨プロジェクトのエアドロップに特化したAIエージェント「Alchemy Airdrop(アルケミー・エアドロップ)」の試験運用を既存顧客限定で開始した。
同AIエージェントは、インターネット上からエアドロップに関する情報を自律的に収集し、報酬獲得までの手順書を自動生成するほか、手動の介在が不要なタスクはAIエージェントが自動的に処理することが可能となる。また、Sybil攻撃(同一ユーザーによる大量取得)を防止するため、各ユーザーごとにプロジェクトごとに厳密な実行上限機能と、プロジェクト単位でのガードレール機能を実装している。
仮想通貨プロジェクトの資金調達やユーザー獲得手法として、エアドロップ(トークンの無償配布)が盛んだが、エアドロップは以下のような課題があると、同社は指摘している。
- 情報収集の手間:Airdrop情報はSNSや各種Webサイト上で点在しており、常に最新情報を追いかける必要がある
- 手続きの煩雑さ:ウォレット接続や特定タスクの実施、SNS拡散など、プロジェクトごとに異なる獲得条件が存在する
- 複数アカウントの不正利用:Airdropの公平性・健全性を保つための対策が不十分な場合、ユーザーが不正に報酬を得る危険性がある
「Alchemy Airdrop」はこれらの課題に対応するため、AIを活用して自動化とセキュリティ強化を同時に実現したという。主な機能は以下の通り。
- エアドロップ情報の自律的収集:インターネット上から、エアドロップが行われている仮想通貨プロジェクトの情報を自動収集し、内容を解析する。これにより、利用者は常に最新のエアドロップ機会を逃さずに把握できる。
- 自動獲得手順マニュアルの作成:プロジェクトごとに異なるタスク要件や応募手順をAIが整理し、わかりやすい手順書を自動生成する。煩雑なプロセスの理解や実施にかかる時間を大幅に削減できる。
- 自動実行機能:SNSフォロー・指定アクションの実施など、自動化可能な手続きはすべてAIエージェントが対応。これにより、手動作業の負荷を軽減し、ミスやタイムロスも最小限に抑える。
- Sybil防止機能、ガードレール機能:不正に複数アカウントを使用してAirdropを大量獲得する行為を防ぐため、各プロジェクトごとに厳密な実行上限を設ける機能を搭載。プロジェクトの健全性を保ち、正当なユーザーが公平な報酬を得られる環境づくりを支援する。また、自動処理を禁止しているプロジェクトについては自動化を停止するガードレール機能も実装。
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Shigeki Mori
大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
大阪府出身。日本では雑誌編集者、読売テレビ広報記者、豪州では日系メディア編集・記者などを経てフリーに。日本とオーストラリアで20年以上、ジャーナリスト、編集者、翻訳者、ウェブプロデューサーとして活動してきた。近年は暗号資産関連の記事の執筆や翻訳、コンテンツ・マネジメントを行っている。
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