アマゾンはこのほど、大規模言語モデル(LLM)「Olympus」の開発中であると明かした。ロイター通信が8日、報じた。Olympusは2兆のパラメーターを持つとされ、現在開発中の最大級のモデルの一つになる見込みだ。
OpenAIのGPT-4は1兆のパラメーターを持つとされている。情報筋によればアマゾンは同LLMの開発に数百万ドルを投資している。開発はAlexaの元責任者であったロヒト・プラサード氏が率いている。アマゾンはこの件についてコメントを控えている。
- パラメータとは、AIが学習や予測を行う際の内部の設定や調整値を指す。AIの「知識」や「経験」を形成する要素の一部
アマゾンはこれまでも「タイタン」といったモデルを訓練しており、AnthropicやAI21 LabsといったAI関連のスタートアップと提携し、Amazon Web Services(AWS)のユーザーに提供している。ターゲット層はChatGPT EnterpriseやMicrosoft Copilotと同様、企業となる見込み。Olympusのリリースに関しては、現在のところ未定だ。
同社は「会話型ショッピングエージェント」として知られる「プロジェクトナイル」を開発しており、9月にはジェネレーティブAIをAlexaスマートスピーカーに統合すると発表していた。
激化するAIの覇権争い
イーロン・マスク氏が7月に設立したAI企業「xAI」は4日、同社初となる生成系AI「Grok」を発表した。早期ベータ版が終了し次第、GrokをX(旧Twitter)上で有料プランユーザーを対象に提供する。英フィナンシャルタイムズが13日に報じたところによれば、OpenAIは次世代大規模言語モデルGPT5および、人間のような汎用的な知能を持つAGI(人工汎用知能)の開発を行っている。
アップルは24年後半、新型iPhoneとiOSに生成AI技術を実装する見通しだ。iOS18および、iPadOS18ローンチで生成型AI機能の展開を見据えており、Apple Musicなどのアップル由来のアプリケーションへのAIの統合も検討されている。グーグルは10月、Google AIを搭載した新型スマートフォン「Google Pixel 8/8 Pro」の予約受付を開始。同新型スマホは同月12日より日本での一般販売が開始していた。9月には新型AI「Gemini」の初期版を限定された企業に提供したと報道されている。日系企業でもNTTやソフトバンク、NECなどの大手企業が積極的に生成系AIの開発を行っている。
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